かもしか
◆種別:特急
◆区間:秋田~青森(1日3往復)
◆運転終了日:平成22年12月3日
「かもしか」という愛称の列車は平成になるかならないかぐらいの頃まで飯田線の急行列車として走っていました。その列車が廃止され、快速「みすず」に一本化されて9年経った平成9年3月に奥羽線・秋田~青森間の特急列車として愛称復活しました。
その当時の秋田~青森間を走る特急列車は「白鳥」、「いなほ」の他に「たざわ」という列車がありました。「たざわ」はもともと盛岡~秋田~青森と田沢湖線経由で大回りで運転されていましたが、秋田新幹線改軌工事が始まることに伴い、秋田~青森に区間短縮されていました。田沢湖線を改軌した秋田新幹線が開業し、田沢湖線を経由しなくなった実態に合わせて「たざわ」から「かもしか」に改称されました。
(青森駅)
車両はJR東日本南秋田運転所(現:秋田車両センター)の485系でした。3両編成で半室グリーン車に1両が指定席、1.5両が自由席というコンパクトな編成でした。多客期は3両×2編成組んだり、583系6両編成で運転されたことがあったようですが、私は一度も遭遇したことがありません。
私は何回か利用していますが、両数が少なく、利用がほとんど休日なので比較的混み合っていた印象があります。通しの利用はさほど多くなく、秋田・青森の県境部分が閑散区間になっていた感です。
その後、平成22年の東北新幹線全線開業を機に愛称を「つがる」に変更され、本数も6往復(うち1往復は「いなほ」の吸収で、2往復は大館~青森間なので、結果として秋田~青森間の増発はなし)になりました。「かもしか」の走行区間のうち青森県津軽地域はそれほど占めてはいませんが、かつて奥羽線を走った急行「津軽」の存在もあり、沿線に馴染みの深い愛称だと判断したのかもしれません。
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