まりも
▼種別:急行
▼運転区間:札幌~釧路(往路:追分廻り、復路:滝川廻り)
9月まで北海道全域で「北海道デスティネーションキャンペーン(北海道DC)」が開催されていました。それに伴い、JR北海道管内で様々なイベント列車が運転されていました。
(まりものヘッドマーク)
7月20・22日に運転された急行「まりも」もそのうちの一つでした。「まりも」という愛称としては4年ぶり、急行「まりも」としては19年ぶりの復活運転となりました。
「まりも」は札幌~釧路間を滝川廻りで結ぶ急行列車として昭和40年に登場しました。その後、昭和43年に急行「狩勝」に統合され一旦廃止となりましたが、昭和55年の石勝線開業の際に石勝線経由の急行列車として愛称復活しています。平成5年に特急「おおぞら13・14号」への格上げの際に再度廃止、平成13年の「おおぞら」の「スーパーおおぞら」化(キハ183系→キハ283系への置き換え)に伴い愛称復活、利用客の減少に伴い平成19年に季節化、平成20年に三たび廃止となっています。
(札幌駅)
今回は20日の往路(下り)が夜行で札幌発石勝線経由釧路行、22日の復路(上り)が昼行の釧路発滝川経由札幌行で運転されました。
札幌 追分 滝川 帯広 釧路
下り 23:00 → 0:14 → == → 3:53 → 6:25
上り 20:44 ← == ← 19:09 ← 14:11 ← 10:26
また、5両のうち座席車が3両(14系客車)・B寝台車が2両(24系客車)という編成でした。急行時代の寝台車は14系が使用されていましたが、JR北海道に2両しかない14系寝台車は急行「はまなす」の定期運用で使用されていたようで、今回は24系が使用されました。
急行時代に乗車することはありませんでしたが、私は20日のみ参戦しました。有休を取って早めの飛行機で北海道入りし、夕張を観光してから札幌に戻って乗車しました。寝台はほとんど埋まっていて、座席車は7割程度の乗車率でした。寝台の1両は団体が抜いていたようですが、久々の復活運転で注目度が高まったためかもしれません。
私は疲労と眠気で追分駅を発車時の車内放送を撮り終えた辺りで沈没してしまいました。そして、翌朝目が覚めた際には最後の停車駅である白糠を発車していました。寝台車の車内から朝焼けを眺めたのは久しぶりでした。列車で朝を迎えることができる列車なんて今ではほとんどないのが少々寂しく感じます。
(釧路駅)
列車は定刻通り釧路駅に到着しました。本当は22日の復路も乗車したかったんですが、丸一日列車に乗るだけで潰れてしまう上に、札幌まで乗車すると帰りの飛行機がなくなってしまうので諦めました。復路の列車は釧路駅のホームで見送りましたが、車外から見た感じではガラガラで半分も乗っていませんでした。札幌まで10時間はさすがに長すぎたのかもしれません。
JR北海道としては客車をかき集めて走らせることにそれなりの手間はかかったかと思いますが、今回これだけ盛況だったので、夏季の数日を夜行列車として走らせてみるとそれなりに客は集まるのではないかと思ったりもします。
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