東芝ビジネスきっぷ
先週、東芝が国内でのテレビ生産を終了するというニュースがありました。国内唯一の生産工場であった埼玉県の深谷事業所での生産を終了し、今後は設計開発や保守の拠点として事業を続けるんだそうです。今年3月の被災三県での地デジ化完了で国内のテレビ買い替え需要が一巡した上に、円高や韓国や台湾メーカーの攻勢に晒され続けていては、東芝ほどの大企業でも国内でテレビ生産を続けるのは厳しいという判断なんでしょう。
この「東芝ビジネスきっぷ」は東芝関係者が都内と深谷事業所の行き来に使用した(と思われる)きっぷです。○企のマークが入っていますが、一般向けの発売はなくどちらかと言うと○契に近いプライベート的なきっぷだと思われます。券番の枝番が31なので、何十枚単位で購入しているんでしょう。
深谷駅は東京駅からの営業キロが76.1Kmで100Km以下なので、「東京山手線内」が適用される距離ではありませんが、なぜか適用されています。深谷~東京間の当時の運賃が1260円だったので、発売額の1140円は約1割引で、11枚綴りの普通回数券の割引率と変わりません。ただ、これが深谷~品川間となると片道1420円になるので、2割強の割引率となってそれなりのメリットが出てきます。
今でもあるかどうかわかりませんが、いろいろな意味で独特なきっぷです。
山手線単駅指定だと使いにくいの「山手線内」にしたのでしょうね。
投稿情報: ほぽろりん | 2012年5 月20日 (日曜日) 11時49分
おそらくそんなところだと思います。
企業が大量発注するからこそこういう融通が利くんでしょうね。
投稿情報: 今出川 | 2012年5 月24日 (木曜日) 23時49分
このきっぷはびゅうプラザ深谷との提携法人扱いで東芝に納入していた”企業向け”の企画乗車券です。実際は自社の関係者というより主に深谷事業所に訪れる量販店の営業等の顧客に対して担当者がまとめて送付したり、サービスセンターが併設されているので遠方の有償修理のユーザーに頒布してたりしたようです。現在は設定そのものがなくなっているみたいですね。
投稿情報: MT54 | 2012年5 月29日 (火曜日) 13時44分
社内向けではなく外部向けに使用していたとは意外でした。東芝のきっぷなのになぜ東芝ツーリストじゃないのかも不思議なきっぷでした。
投稿情報: 今出川@西条 | 2012年6 月 3日 (日曜日) 14時32分