高城町
3月11日の東日本大震災で仙石線は全線で不通となりました。東松島市にある野蒜駅は津波に飲み込まれて跡形もなくなったり、停車していた電車が原形を留めない状態で壊れている映像を何度も見ました。そんな中でも乗客・乗員に一人の死者が出なかったのは奇跡的だと思います。
3月11日:本震発生・全線不通
3月15日:あおば通~小鶴新田再開
4月 7日:余震で再度全線不通
4月15日:あおば通~小鶴新田再開
4月19日:小鶴新田~東塩釜再開
5月28日:東塩釜~高城町再開
7月16日:矢本~石巻再開
被災した仙石線は↑のようなスケジュールで復旧が進み、現在ではあおば通~高城町間と矢本~石巻間の両端で復旧しています。被害が甚大な高城町~矢本間は不通となったまま復旧の見込みが立たず、松島海岸~矢本間で代行バスが運転されています。
(高城町駅全景)
仙台側の終点になっている高城町駅です。観光地からは遠いですが宮城県松島町の中心部にあります。実は東北線・松島駅から徒歩圏内で、歩いて15分程度です。駅前には細い道しか通じていない上に、バスが入ることができるスペースもないため、矢本駅までの代行バスは一つ手前の松島海岸駅発着になっています。それを知らずに高城町駅まで来てしまい、代行バス乗り場を尋ねる人が絶えませんでした。高城町駅からは徒歩7分程度の松島町中央公民館前に代行バスの停留所があります。
高城町駅は早朝夜間は無人ですが、日中は委託の係員がいてきっぷの発売を行っています。代行バスを運行しているので、不通区間のきっぷの発売も行っていますが、まずは隣の松島海岸駅までのきっぷを購入しました。普通のPOS券ですが…。
仙石線・あおば通駅で撮影した高城町行の快速列車です。私が毎週のように仙石線に乗っていた平成9~10年頃は松島への観光客輸送のため土曜休日に高城町行の列車が運転されていた記憶がありますが、いつの間にかなくなっていました。
仙石線不通区間(高城町~矢本間)は海沿いを避ける経路変更の可能性があり、復旧の目途が立たないそうです。なので、しばらくは高城町駅発着の列車が運転されることになりそうです。不通になっている辺りは海沿いの景色のよい区間でした。海から近いことが災いして津波の被害に遭っていますが、復旧の際にはまた乗ってみたいと思っています。
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