弘前夜桜観賞号
◆種別:快速
◆区間:秋田~弘前
通常、春の臨時列車の運転計画は1月下旬に発表されます。今年もその通りに発表されたんですが、3月11日の東日本大震災で大幅に変更されることになりました。JR東日本秋田支社管内では比較的早く復旧が進みましたが、5月に宮城県にある小牛田運輸区から「風っこ」を借りて運転する予定だった快速「りんごの花風っこ」号の運転が中止になりました。
その代わり(?)に1月時点で計画になかった快速「弘前夜桜観賞」号がGWに運転されることになりました。運転区間は秋田~弘前間でした。ダイヤは以下のような感じでした。同時間帯に特急列車が走っていますが、それを補完する役割と言えそうです。
秋田 弘前
下り 12:36 →→→ 15:06
上り 22:59 ←←← 20:29
使用車両は「クルージングトレイン(2両編成)」となっていました。指定席が設定されたので普通の車両でなさそうなのはわかりましたが、はじめて聞く名前で「そんな車両あったかいな??」と思い、当日を迎えました。
(クルージングトレイン:弘前駅)
正体はこれでした。元「リゾートしらかみ青池」でした。昨年12月に「青池」は「青池ハイブリッド」に置き換えられ、「リゾートしらかみ」の運用から外れました。3両編成だった「青池」のうち、中間車1両を「くまげら」に供出することはわかっていたものの、先頭車2両の処遇は特に発表はありませんでした。廃車にすることはないと思っていましたが、こういう形で生き永らえるとは思いませんでした。
こんな感じで「青池」のロゴの上から"CRUISING TRAIN"とシールが貼られているだけで塗色は変わらず、ちょっと手抜きな印象を受けました。それに内装は何も変わっていませんでした。
「弘前夜桜観賞」号はヲタはほとんどいませんでした。桜が5分咲き程度の4月30日で指定席が7~8割で自由席も半分以上は乗っていました。運転1ヵ月前に追加で発表された割に乗車率は良好で、夜桜観賞に便利な列車のニーズが掘り起こせたのではないかと感じました。来年以降恒例化してみるのもよいかと思います。
「クルージングトレイン」は7月と9月の土曜休日に男鹿~羽後本荘間で運転される快速「リゾート鳥海」や夏祭り関連の臨時列車に充当されています。
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