鎌倉・江ノ島フリーきっぷ発売終了
(ゆき)
(かえり)
発駅からフリーエリアまでの往復と、鎌倉・江ノ島・藤沢の鉄道路線がフリーになったフリーきっぷです。国鉄時代から発売されていたロングセラーで、常備券が発売されていた時期もありました。フリーエリアの隣接駅(戸塚・辻堂・逗子・本郷台)から千葉・古河・取手といった比較的遠方からの設定もありました。また、山手線内からは単駅ではなく「東京山手線内」発になっていました。フリーエリアは以下のとおりです。
- 東海道線…大船~藤沢
- 横須賀線…大船~鎌倉
- 江ノ島電鉄(江ノ電)…鎌倉~藤沢(全線)
- 湘南モノレール…大船~湘南江の島(全線)
この界隈の鉄道は小田急江ノ島線以外は網羅しています。小田急は発駅からの往復と藤沢~片瀬江ノ島間と江ノ電全線がフリーになる「江の島・鎌倉フリーパス」(新宿発:1430円)というよく似たきっぷを発売しています。
(江ノ電・江ノ島~腰越間)
(湘南モノレール・湘南深沢)
フリーエリアとの往来で途中下車はできませんでしたが、2日間有効でなかなか使い勝手の良いきっぷでした。このきっぷの良いところは大船と江の島を短絡する湘南モノレールが利用できたことじゃないかと思っています。江ノ電は乗っていて楽しいことは楽しいですが、少々時間を要するのと休日は激混みするが難点です。その点湘南モノレールは大船~湘南江の島間を13分で結び、休日でも比較的空いています。また、モノレールの固定観念を覆すような熱い走りを楽しむことができ、特に鎌倉山の上り下りで爆走するところはオススメです。
復路片の下の鋏は湘南モノレールを利用した際に入れられたものです。利用した当時このきっぷは湘南モノレールの自動改札機に通りませんでした。平成17年ごろから改良されて通るようになっています。
なお、「鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」は3月末で発売終了していました。私は4月に入ってから気づきました。その代わりに650円で「鎌倉・江ノ島パス」というフリーエリアのみのきっぷが発売されています。フリーエリアこそ変わっていませんが、発売箇所はフリーエリア内のJR駅・びゅうプラザに限られ、有効期間は当日限りになっています。
どうも3年前の「ヨコハマ・みなとみらいパス」の改悪とよく似ています。「ヨコハマ・みなとみらいパス」は新たにみなとみらい線が利用できるメリットがありましたが、今回の「鎌倉・江ノ島フリーきっぷ」の場合は利用者的に何一ついいことがありません。よくぞ繰り返し繰り返しトクトクきっぷの改悪を進めてくれるなと感心してしまいます。私は単なる利用者ですが、そんなことやってて小田急に客が流れても知らんぞ…と逆に心配になります。
改悪、全く以て仰有る通りで、返す言葉も御座いません。
どうしてもICに移行させたいのか・・・
投稿情報: 三階 | 2011年4 月15日 (金曜日) 07時09分
今回私は別の視点で大変問題に思っている点があります。それは旅客への告知・周知が極めて不十分だった点です。時刻表の3月号にはさり気なく告知されていますが、一般的な利用者はまず事前に知ることが出来ません。ポスター等による周知も全くしていない駅が大部分で、掲示のあった駅でも廃止の直前(下手をすると廃止後)に掲出される有り様でした。
横浜フリー廃止の際は約1カ月前からポスター・チラシが出ていましたので今回は極めて事前告知が不十分でした。
投稿情報: マルス2号 | 2011年4 月15日 (金曜日) 10時11分
>三階さん
中の人でもそう思われますか…。
これもICカードの絡みですかね?私は横浜支社が他支社に売り上げ配分が流れるのを嫌って、支社内完結にしたのかなと思ったんですが。
>マルス2号さん
駅での告知は確かになかったような気がします。唐突な印象はありますね。
私はJR東日本の「おトクなきっぷ」のページで別にのきっぷを検索していて、偶然気付きました。後で最新の時刻表を見てみたら小さく書いてありました。
投稿情報: 今出川@阿南 | 2011年4 月15日 (金曜日) 14時11分
告知に関しては自分も窓口で御意見を頂きました。
ただ、震災前にそういう告知を出すみたいな話は聴いた記憶は有ります。
震災でそれどころじゃなかった、のかな、と。
投稿情報: 三階 | 2011年4 月16日 (土曜日) 01時39分
東京→藤沢の普通運賃が950円ですから、ビジネス客に往復きっぷ代わりに使われるのを嫌ったんでしょうね。横浜フリーきっぷもそうでしたが、国鉄末期に日銭を稼ぐために安価に設定したツケを払わされている感じがします。
「奥多摩・秋川自由乗車券」も消えて久しいでしが、西武線内発で同じ効力のきっぷが売られています。
投稿情報: よこりん | 2011年4 月16日 (土曜日) 17時18分
前売り発売の都合等もあるので、廃止等の告知を出すのは少なくとも約1カ月前が妥当と思います。
地震前の3月頭には掲示等を出すべきであったはずです。初動の体制自体が出遅れた後に地震が発生し、全て先送りになってしまったのだと予想されます。なぜ3月頭に告知できなかったのかを調査し、今後に活かして欲しい旨を要望するつもりです。
投稿情報: マルス2号 | 2011年4 月16日 (土曜日) 20時58分
震災前から出しとけよ、って言われれば、返す言葉もございませんな。
正直もう突っ込まれれば謝る以外に有りません。
ま、この件はどんどん文句言っちゃって良いと思います。
ただ、できれば上に直接言ってくれると助かります。
投稿情報: 三階 | 2011年4 月17日 (日曜日) 09時34分
駅などの現場機関では日々旅客対応等に苦労されていることと思います。しかし現場機関には割引切符改廃等の決定権がないばかりか、支社営業部等から通達あるいは指示が来なければ掲示等も出せません。よって現場機関を責めるつもりは全くありません。本社あるいは横浜支社の担当部門に要望を申すとともに国交省や最寄りの消費生活センターといった公的機関にも相談します。
投稿情報: マルス2号 | 2011年4 月17日 (日曜日) 14時14分
なんか逆に気を遣って貰ってるようで申し訳ないような。
ウチ等でも一向に構わないんですけどね、
直接言った方が利き目が有るとは聞きます。
ウチ等が言っても右から左としか思えませんから。
投稿情報: 三階 | 2011年4 月18日 (月曜日) 07時59分
係員の接遇や冷暖房の設定温度など現場ですぐに改善できる事は現場に言ったほうが早いでしょうが、現場単位ではどうしようもない事に関しては手順を踏んだ上で直接担当部門と話をするのが効果的だと思います。
三階様をはじめ旅客本位の職員・社員の方々には頭が下がります。
今出川様、記事の趣旨から話題を反らしてしまった事をお詫び申し上げます。
投稿情報: マルス2号 | 2011年4 月18日 (月曜日) 23時48分
こんにちは。
販売告知等を抜きにすると料金設定においてはかなり割安ですよね。
連携している湘南モノレール1日券が600円、江ノ電ののりおりくんが580円な中、
この券は680円で3社使えますからね。
そのあたり『廃止にはできないけど大々的には売りたくない』のかと勘ぐりしちゃいます。
投稿情報: ei | 2011年4 月19日 (火曜日) 08時06分
はじめまして、
このきっぷが2日間有効ということもあり、鎌倉へ一泊二日で旅行に出かけたことがあります。
もう5年以上も前のことですが、普段は日帰りの鎌倉、江ノ電沿線をゆっくりまわれたのは、いい思い出です。
「鎌倉・江ノ島パス」は、当日のみ有効ということで、(首都圏からは日帰り圏なので、需要が無いのかもしれませんが、)ゆっくり見て回るといった本来の旅行の使い方が出来ないのは少々残念です。
投稿情報: 西の京 | 2011年4 月23日 (土曜日) 06時38分
>eiさん
各社のフリーきっぷの合算と比較したら割安だと思います。ただ、鎌倉に行こうとする利用者がわざわざ大船なり藤沢なりで一旦降りてこのきっぷを買うかと言うと少々疑問ではあります。
>西の京さん
こういうエリア内のみのフリーきっぷにしたならば、2日間用の設定があってもよかったかもしれませんね。そうすると遠方から来た宿泊客にも便利だったと思います。
投稿情報: 今出川@いわき | 2011年4 月24日 (日曜日) 16時58分
初めまして。明日久しぶりに湘南へ行こうかと、
ググったらこのサイトにたどり着きました。
情報ありがとうございます。
今思うと、目的地を楽しみに、利用するからこそ
単なる乗車券以上の価値があったような気がします。
投稿情報: sinn | 2011年9 月10日 (土曜日) 00時19分
>今思うと、目的地を楽しみに、利用するからこそ
>単なる乗車券以上の価値があったような気がします。
全くおっしゃるとおりだと思います。
フリーきっぷが使えるからこそ、足を延ばして行ってみようという場所もあったと思うんですけどね。
そういった意味でもこのきっぷの発売終了は残念です。
投稿情報: 今出川 | 2011年9 月12日 (月曜日) 23時29分