武蔵小杉徒然1
(開業告知のポスター:新川崎駅)
3月13日のダイヤ改正で南武線・武蔵小杉駅に新たに横須賀線の駅が開業し、両者の乗り換えができるようになりました。かつては工場地帯だった武蔵小杉駅周辺は今も大規模な再開発事業が進み、高層マンションがニョキニョキ建っていて人口が増え続けています。また、平成12年からは南武線と東急東横線に加え、東急目黒線も乗り入れるようになり都心アクセスがさらに便利になりました。そんな中、平成15年に川崎市がJR東日本に横須賀線の駅の設置を要望し、平成19年から工事を着工し13日の開業に至りました。事業費は川崎市とJR東日本のほかに周辺のマンション事業者も負担しました。
(駅名板)
場所は西大井駅から6.4Km、新川崎駅から2.7Kmの位置に設置されました。横須賀線に乗り合わせていた女子高生が「(隣接する)横浜と新川崎の間と新川崎と武蔵小杉の間の違いってありえなくない??」って話していました。新川崎~横浜間は9.3Kmで、西大井~新川崎は9.1Kmで、武蔵小杉駅開業前はほぼ西大井~新川崎~横浜とほぼ等間隔に並んでいましたが、その間隔が崩れました。実際に乗ってみると確かにそうも感じました。
乗り換えができる新駅設置に伴って、3月13日以降運賃が安くなる区間が発生しました。下の写真は隣の新川崎駅の3月12日と13日の運賃表です。南武線方面への運賃が軒並み安くなっています。新川崎~鶴見~川崎~南武線と運賃計算していたものが、新川崎~武蔵小杉~南武線となり大幅にショートカットできるためです。前売りで3月13日以降の該当する乗車券類については「指定席券売機」では発売せずみどりの窓口のみの発売としていました。
(~3月12日)
(3月13日~)
「えきねっと」でも武蔵小杉駅発着の指定券は3月13日の5:30以降の取り扱いとなっていました。そんな注意書きを見ながら、私は12日夜に「乗車券のみ」のメニューで3月13日の新川崎~武蔵中原間の乗車券を試しに予約してみました。この区間は東京近郊区間に含まれるため最短距離の武蔵小杉経由で運賃計算されます。なので、「お取り扱いできません」というエラーになると予想していました。ところが…。
見てのとおり運賃は290円になっています。3月13日有効の鶴見経由の乗車券が予約できてしまいました。「乗車券のみ」メニューを制限するのが漏れていたか、制限の解除をフライングしたのかもしれません。これはこれでイレギュラーなきっぷで趣味的には面白いものです。
ちなみに3月13日の朝になってから同様の予約を行ってみたところ、ちゃんと武蔵小杉経由で運賃が150円の乗車券が予約できました。経由は「横須賀線・南武」となっています。
南武線と横須賀線は十字ではなく、L字型に接続します。西大井寄りに南武線との仮設の連絡通路が設置され、新川崎寄りに新たに新南改札(横須賀線口)が開設されました。下の写真はその新南改札の様子と近所の道路標識です。道路標識は「横須賀線口」となっています。
横須賀線⇔南武線の乗り換えをするには仮設の連絡通路経由でも7~8分程度要します。連絡通路が完成するまでは、改札から外に出て南武線に乗り換えができる暫定的な特例(30分以内にオレンジ色の改札機から出入場する条件付)が設けられましたが、新南改札経由でもやはり同じぐらいかかりそうな感です。南武線のホームを東寄りに移設すれば短縮できますが、そうすると今度は東急線との乗り換えが不便になります。そんなわけで駅の構造上、横須賀線⇔南武線の乗り換え時間の大幅な短縮は無理そうな感じはします。
この武蔵小杉関連はあと2回仕込む予定です。
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