SLにいつ鉄道まつり号
◆種別:快速
◆区間:会津若松→新津
10月10日に新潟市にあるJR東日本新津車両製作所の一般公開がありました。過去にも開催されていますが、今年は現在開催されている「新潟ディスティネーションキャンペーン」(新潟DC)に伴って、会津若松~新津間に初めて臨時のSL列車が運転されました。
運転は片道のみで、車両はJR東日本新津運輸区所属で「ばんえつ物語」号で使用されているC57-180と12系客車というこの地では見慣れた組み合わせでした。意外やヘッドマークは付いておらず、すっきりとした印象を受けました。C57にはいわゆる門デフ(門司鉄道管理局で使用されたデフレクター:除煙板)が装着されていました。写真は磐越西線・喜多方駅で撮影したものです。
指定は当日朝でも余裕で取れました。会津若松駅を8:58だと当日朝首都圏を出発して間に合う列車は通常ありませんが、東京駅朝一番の「やまびこ41号」に郡山駅で接続し、会津若松駅でこの列車に間に合うよう設定された「リレー号」が運転されました。私はこの列車の存在を完全に見落としていたため、慣れない深夜バスに揺られて会津若松入りしました。
この日は落ち葉による車輪が空転したとのことで、「リレー号」を含め磐越西線の郡山~会津若松間で遅れが生じていました。巻き添えでこの列車も喜多方駅には20分遅れで到着し、交換待ちの関係から途中の山都駅では40分遅れにまで拡大しました。それでも途中の野沢駅と津川駅での30分ずつの停車時間を削って定刻どおりに新津駅へ到着しました。車内は私が乗った当初はガラガラで、1ボックスに1人程度でした。それでも新津駅に着くころには団体客の流入もあってかソコソコ乗っていたように思います。気になる客層は始発から乗っていたのはほとんどヲタでしたが、徐々に団体や地元っぽい人も乗り込んできて、最終的なヲタ比率は60%ぐらいに下がったと思います。
(新津車両製作所入り口)
新津車両製作所の他の工場と違うところは車両の製造を行っていることです。かつては整備・修繕を行っていましたが、平成6年に改組して車両製造を行うようになりました。自社向けには209系やE231系など首都圏の通勤車両を製造しています。自社向け以外にも都営地下鉄や小田急、相模鉄道(相鉄)にも車両を納入しています。生産ラインでは京浜東北線に投入されるE233系が内装・電装の仕掛り中の状態で見学できました。
私が行ったときは完成したばかりの京浜東北線向けのE233系が試運転線に入っていて、デビュー前の車両に乗って構内を試乗できるようになっていました(上右の写真)。当地の人にとっては10両編成の水色の帯の車両は目新しかったようで、結構な行列ができていました。私も時間があれば乗りたかったんですが、先の予定があったので乗らずに工場を後にすることになりました。
鉄道会社の車両基地や工場見学は10~11月にかけて至る所で行われていて、これまで何ヶ所かは見に行ったことがあります。でも、車両工場は初めて見ました。鉄の塊から自動溶接の機械によって台車が作られていく流れは興味深かったです。ちなみに新津車両製作所は鉄道会社が車両製造部門を持っている国内唯一の事例だそうです。JR東日本の会社規模だからできることでしょうけど…。
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