名古屋早特
正確には「名古屋早特往復割引きっぷ」です。富山・高岡・石動から名古屋までの往復乗車券+特急券が込みになったきっぷです。「早特」とあるように21日前から7日前まで購入する必要があります。その代わりお盆の利用制限はありません。名古屋側からは富山着のみの設定で同じ効力の「富山早特往復きっぷ」を発売しています。いずれも盆暮れの繁忙期利用制限はなく、来年3月26日出発までの発売です。
往復には特急「しらさぎ」の指定席が利用でき、米原~名古屋は新幹線自由席も選択できます。金沢発着の「しらさぎ」の乗継利用はできず、富山発着「しらさぎ」の直通利用に限られます。また、富山発に限り往復いずれかに特急「ひだ」も選択できます。購入後の列車の変更はできません。乗り遅れ時は往路は乗車券のみ有効となり、復路は当日中の後続列車の自由席の利用となります。そのへんは以前の記事で紹介した「のぞみ早特きっぷ」と同様です。
(往復きっぷ:ゆき)
(往復きっぷ:かえり)
(指のみ券:ゆき)
(指のみ券:かえり)
きっぷは特急券部分が特徴的です。見てのとおり往路:「しらさぎ」、復路:「ひだ」を利用しました。今まで新幹線の特急券で「早特1」となったものは見ましたが、在来線のものは初めて見ました。注意書きは新幹線の早特特急券と同じです。
【ひとこと】
2年前に東海北陸自動車道が全線開通し、車での東海地方と北陸地方(特に富山)の所要時間が縮まりました。これまでは鉄道は高速バスよりも値段は高かったものの速さで優位に立っていましたが、今では高速バスが所要時間を一気に縮めました。名古屋~富山間では「しらさぎ」より15分程度遅く、「ひだ」より20分程度速いぐらいです。このきっぷはおそらく高速バス対抗で発売されているのではないかと推測しています。
往復「しらさぎ」利用だと16560円(通常期)かかるので、約25%引にはなっています。結構頑張った価格設定だとは思いますが、高速バスは往復割引適用で7200円なので12000円でも少々苦しい戦いのように見えます。新幹線利用不可にする代わりに思い切って10000円にしたら少しは風向きが変わる気がしますが…。
私はもともとこんなきっぷがあるのは知りませんでした。ネットで見つけて「5489サービス」で予約し、クレジットカードで決済を済ませました。予約は難なくできましたが、「みどりの券売機」での受け取りはできず、富山近辺の駅のみどりの窓口での受け取りになると言われました。指定券は購入と同時に予約しているのにちょっと面倒だな…と感じました。
使い勝手…★★☆☆☆
お得感…★★★☆☆
当日発売…なし(7日前まで)
小児用…あり
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