レトロ横濱号
◆種別:快速
◆区間:横浜~小田原
今年は横浜開港150周年になります。それに合わせて6月から「横浜・神奈川ディステネーションキャンペーン(DC)」が開催されています。この150周年に懸ける横浜市の思いは相当なもので、去年の中ごろからメディアでしきりに宣伝していました。開港当日とされる6月2日は市立学校を休みにしたそうです。ただ、横浜市とそれ以外の自治体とは微妙に温度差があり、よそ者にとっては「ふーんそうなのぉ?」という感じです。実質は「横浜DC」という感じです。
個人的には横浜駅をどうにかできなかったのかなと感じます。横浜駅は何年も前から「改良工事」という何をどうしたいのかよくわからない工事が延々続いていて、天井が低くて薄暗く、階段が狭かったり、仮設のゴムマット(?)が敷かれていて足元が悪いです。宣伝や観光客誘致に気合を入れるのも結構ですが、観光客が増える時期に横浜の玄関口である横浜駅(玄関口は東海道新幹線の新横浜駅という考えもあるでしょうが)がみっともない姿を晒しているのは失態だと思います。150周年が今年ということは前々からわかっていたはずなのに、何とかできなかったんでしょうか?
それはさておき…。DC記念と東海道線全通120周年を記念して6月7・8日に横浜~小田原間で快速「レトロ横濱」号が2往復運転されました。その名のとおり旧型客車を動員しました。今年のJR東日本のイベント列車は故障したSLの代わりに旧型客車が多用されています。高崎のD51が無事ならば、東海道線をSLが走った可能性があったかもしれないだけにちょっと残念です。
この列車も当然のごとくパックツアー枠で座席が抜かれましたが、募集形態は「びゅうプラザ」の店頭申込ではなく、往復はがきで事前申し込んで当選したら「びゅうプラザ」店頭で受け取りという珍しい方式を採りました。どういう人が当選したのかはわかりませんが、こんな面倒な方式にしたのは家族連れを優先するのと、乗りもしないヲタ排除という目的があったような気がします(信じられないかもしれませんが、乗車記念証目当てに1人で4人分のツアーを申し込むようなクレイジーなヲタが実際にいます)。
4両編成でツアーが半分以上占めていたので、指定券は取りにくい部類でした。1ヶ月前の争奪戦は遠方にいたため参戦せず、ひたすら「指定席券売機」で空席を探すという日々でした。ちっとも空席が出ませんでしたが、10日前の夕方に団体枠の開放があったようで、見慣れた×がいきなり○になっていました。そのタイミングで運良く空席を拾うことができました。
(東海道線・小田原:EF65)
(東海道線・大船:EF64)
客車も機関車もいずれもJR東日本高崎車両センター所属で、だいたい見慣れた組合せでした。機関車は小田原寄りにEF65-501、横浜寄りにEF64-1001でした。私はレトロ客車には茶色のEF64-1001の方が色が合ってていいと感じたんですが、人気はEF65-501の方が上でした。EF65の500番台はかつて東海道筋の寝台特急を牽引していたため、寝台特急ではないにしろ、久々に東海道線で客車を牽引する姿が人気を呼んだのかもしれません。
客層はヲタとハガキで申し込んで当選した客がちょうど半々ぐらいでした。常連ヲタは超有名人を除きほぼ勢ぞろいしていました。沿線にはカメラを構えた人がたくさんいて、茅ヶ崎~平塚間の相模川の鉄橋(馬入橋)には300人ぐらいは居たように見えました。
横浜 大船 藤沢 小田原
1号 9:36 → 9:53/10:12 → 10:19 → 10:49
2号 12:07 ← 11:51/11:50 ← 11:44 ← 11:14
3号 12:44 → 13:01/13:20 → 13:27 → 13:57
4号 15:31 ← 15:14/15:13 ← 15:06 ← 14:35
ダイヤはこんな感じで組まれていました。下り列車は定期列車待避と撮影タイムを兼ねて大船駅で20分程度停車しました。上りは途中の停車時間はわずかで、特に2号は53分で結びました。特急列車でも小田原~横浜間を40分程度要しているので、かなり俊足です。旧型客車が100Km近いスピードでぶっ飛ばす光景はなかなか強烈でした。
私は1号に乗ってトンボ帰りで2号で戻りました。2往復乗った人もいたようですが、私には1往復で十分でした。そこで天気が良かったので撮り鉄の方に回ってみました。東海道線と併走する相模鉄道(相鉄)の平沼橋駅から3号を撮影したものです。信号が後ろの機関車に被っていて、ちょっとシャッターを押すタイミングが早かったような感じがします_| ̄|○
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