西小倉駅改札内乗継
日豊線・行橋駅まで乗った前回の記事の続きです。
(行橋駅発車案内)
駅の発車案内の行先表示はこんな感じになっていました。臨時停車をした西小倉駅で博多行にすぐ接続しているため「博多(西小倉)」という九州新幹線でも見られる独特の表記になっています。実態は紛れもなく西小倉止まりなんですが…。
西小倉駅では各方面の「ソニック」が接続するようダイヤが組まれました。(接続が良くない時間帯もありましたが…)
ソニック 西小倉
83号 博多発→ 21:10着/21:13発 →小倉行
186号 大分発→ 21:09止|| (西小倉止)
86号 博多行← 21:14発/21:13着 ←小倉発
185号 大分行← 21:17発|| (西小倉始発)
21:13という瞬間には西小倉駅に特急列車が3本停まっていたことになります。博多方面から中津・大分方面へは83号→185号に乗り継げます。逆は186号→86号になります。中津・大分方面から小倉駅へは186号→83号になり、逆は86号→185号になります。186号は西小倉駅到着後急いで車内整備をし、185号として折り返しました。このダイヤを見て「うまく組んだなぁ…」と感心しました。
でも、実際には乗換や誘導に手間取って2~3分ずつ遅れて発車していましたが…。上の写真は西小倉駅で発車を待つ「ソニック」です。
西小倉駅で各方面相互に乗り継ぐ場合は特急料金が通算できました。そこで指定席で184号→84号に乗り継ぐ特急券をオーダーしたところ、思いもよらぬ答えが返ってきました。
係員:「西小倉で分割になって高くなりますけどよろしいですか?」
おいおいちょっと待ってくれ…と。西小倉駅での新幹線乗継適用は時刻表に記載されていませんでしたが、特急料金の通算は時刻表にしっかり記載されていました。遠く離れた路線ならともかく、日豊線に関する特例なのでもうちょっとしっかりして欲しいものです。
結局別の係員に確認し、通算OKということで発券してもらえました。しかし、1日限りの特例だったせいもあり、相当操作に苦労していました。私は席無し特急券+指のみ券2枚の合わせて3枚渡されると思っていましたが、渡されたきっぷは意外なものでした。
(184号指のみ券)
(84号指のみ券)
(自由席特急券)
(指定差額券??)
九州では日常的に発券されるのかもしれませんが、「指定差額券」なるきっぷは初めて見ました。「2枚きっぷ」等と併用する「指定料金券」とは違います。注意書きに「乗車券・特急券と一緒にご利用の場合…」とあるので、トクトクきっぷ併用前提ではなさそうです。九州ローカルの制度だったらPOSで発券されそうですが、マルス発券になっています。金額的には1100円で間違いはないので誤発券ではないですが、この発券方法しかなかったのかな??とちょっと考えてしまいます。まぁ趣味的には面白いものが入手できて良かったですが…。
「指定差額券」
本来はどんな使いかを前提にしているんでしょうかねー
自分も2・4枚きっぷのピーク期に、ソニック・にちりんの乗り継ぎや九州新幹線との乗り継ぎの場合に入手したことはあるだけです。
新幹線がらみは、変わりないと思うのですがヘッダーに「指定差額券(幹特在特)」とご丁寧に表示されるのは面白いです。(商品番号は19423)
割引切符天国の九州では、とりあえず指ノミ券を出すクセを持っている方も多いようで、発行替している姿もようやく若い窓口氏に見られるようになってきた感じです。
そんな訳で、300円の指定差額券は存在するのか、この記事を見させてもらって余計気になってきました(笑
投稿情報: つの | 2009年3 月16日 (月曜日) 15時21分
前回の西小倉乗継割引の際にも書込をしたモノです。
これまた興味深い内容だったので御邪魔しようかと。
以下、枚数が四枚になってしまった原因を考察してみます。
今回の西小倉改札内乗継は任意乗継と呼ばれるモノです。
任意乗継で指定席の場合の発券手段は、
1.任意乗継画面からの発券(出てくる券は一枚)
2.指定席画面から席無発券+指のみ二枚発券(三枚組)
3.列車内乗継画面からの発券(三枚組)
以上の三つくらいになると思います。
これを一つ一つ精査してみると・・・
1.任意乗継画面からの発券
改札内乗継で指定席の場合、基本は任意乗継の画面から発券を行います。
日豊本線だと別府大分での乗継がこれに当たります。
これで発券すると一枚の85m券に二つの列車の指定が記述されます。
ソニックA号/にちりんB号といった感じですね。
但しこの画面から発券する場合、
機械上認められた乗継駅以外では発券出来ません。
より厳密に云うなら乗継駅以外でも発券はされますが、
一枚ではなく二枚で打ち切られて出てきてしまいます。
西小倉の場合当然認められていませんから
184号と84号の有額指定席特急券がそれぞれ出てくる事になると思われます。
(しかも84号には乗継印字がされるのではなかろうかと)
仍って任意乗継画面からでは不可能となります。
2.指定席画面から席無発券+指のみ二枚発券
そもそも席無しとはどうやって発券されているのか?
指定席画面から普通に区間と列車を選択して発券するならそれは普通の指定券です。
ここで券種別に席無を選択すると指定席の金額でありながら指定席の記述がない
恐らく普通では余り目にする事がない特急券が発券されます。
併しこの席無し、新幹線と在来線で大きく異なる部分が有ります。
新幹線だと指定席発券済みだけですが、在来線は特急名が載ってしまいます。
例えば列車名で新幹線のぞみC号を選択していても席無しにのぞみC号は載りません。
これが、ソニックD号の席無しにはソニックD号と表示されてしまうのです。
これでは意味が変わってしまいます。
このため、任意乗継の区間にはマルス上特殊な列車名が設定されています。
今回の日豊本線で云うと、"日豊本線別府大分乗継"がそれです。
列車名にこれを指定して席無しで発券すると見事に列車名の載らない、
指定席の金額となった券で発券されるのです。
そこに指のみを二枚附ければ改札内乗継の完成です。
併し乍ら"日豊本線鹿児島本線西小倉乗継"なる列車名は存在しません(確認済み)。
仍って指定席画面から席無も不可能となります。
3.列車内乗継画面からの発券
途中までのぞみ、途中からひかり、
のような新幹線の乗継で多く使われる画面です。
新幹線の種別にもよりますが、
東海道新幹線なら席無+指のみの組み合わせとなります。
併しこれを在来で行うと席無しには第一区間の列車名が載ってしまいます。
"列車内乗継"の名が示す通り、
飽くまでも同一列車で区間により席の位置が移動してしまう場合、
或いは設備が変わってしまう場合に使用される画面なのです。
例えば常磐線のスーパーひたちで上野-仙台間を乗る場合、
いわきまではグリーン席で、いわきからは普通席で、と云った感じですね。
仍って列車内乗継画面からも不可能となります。
重要なのは席無しを如何に発券するか、に掛かってきます。
併し上述した通り、席無しの発券が出来ません。
そのために設定されたのが"指定差額券"というヤツなのでしょう。
行橋-黒崎間の自由席なら容易に発券出来ます。
そこに500円足せれば良いのですから、話としては難しく有りませんw
19424のコードをマルスで調べてみましたが弾かれました。
九州管内端末専用なのか特定日限定なのかは分かりませんでした。
九州管内端末専用なのだとしたら、
自分が求められた場合補充券以外の手段は思い付きません・・・
以上により、マルス券で発券する場合には四枚組にしかならない、と結論付けて良いかと。
(余談ですが九州新幹線乗継の場合の席無しは列車名"九州新幹線乗継"からいけます)
だらだらと恐ろしく長くなってしまってすみません。
然も文章纏まってねー。
邪魔だったら消しちゃってくれて構いませんw
以上、本職からの見解でした。
投稿情報: 三階 | 2009年3 月20日 (金曜日) 22時41分