単駅指定
(港南台駅駅名板)
根岸線・港南台駅は駅名板の右の方に[浜]のサインがあるとおり横浜市内にある駅です。横浜駅から201Km以上超える駅までの乗車券は「横浜市内」の特定都区市内制度(以下「市内制度」)が適用されます。
山陽線・岩国駅までは横浜駅から軽く201Kmを超えますが、このきっぷの発駅は「横浜市内」ではなく「港南台」になっています。この場合は経由に注目です。
港南台-(根岸線)-大船-(東海道線)-品川-(新幹線)-広島-(山陽線)-岩国
大船駅は神奈川県鎌倉市で品川駅は東京都港区であり、いずれも横浜市外の駅です。経路上の横浜市内の駅(この場合行政上の「横浜市」ではなく、JRの市内制度で「横浜市内」が適用される範囲)は東海道線・戸塚~川崎間と新幹線の新横浜駅があります。そのため横浜市内(港南台駅)から出発したものの、一旦市外に出て(大船駅)、また横浜市内に戻って市外に出て(品川駅)、さらに横浜市内(新横浜駅)を通って岩国へ向かうというパターンになっています。
こういった場合に「横浜市内」発にしてしまうと経路上の横浜市内の駅で途中下車したい場合にどこまで乗車したのかわからず、厄介なことになります。そのため一旦市外に出て再度市内を通って市外に出る乗車券の場合は市内制度の適用から除外されます。この場合のように2回も外に出ないでも1回で十分です。
こうして市内制度から除外する発売方法を単駅指定と言います。端末を操作する際にそういうオプションを指定する機能があるようです。ただ、知らない係員もいるようで、目の前で誤発売しているのを見ました。このきっぷは見てわかるとおり「えきねっと予約」で購入しました。ちょっと心配でしたが、ちゃんと単駅指定で考慮されていました。下手な係員より賢いです。
とても参考になりました。
品川→名古屋片道で、都区内→名古屋は6090円ですが、
品川からで計算すると5780円になるので、
「東京じゃなく品川からで計算して欲しい」と言ったら駄目でした。
単純な切符で「都区内・市内にしないで欲しい」では駄目なのですね。
投稿情報: たく | 2008年10 月19日 (日曜日) 04時23分
例えば静岡-品川の場合、山手線内が適用され運賃は東京駅まで3260円ですが、静岡-品川-大井町ですとゾーンが適用されず2940円で320円お得になります。他にもゾーン制度をうまく使えばお得になる区間がたくさんありそうです。
ただ新幹線モバイルsuicaやEX-ICのように特定都区市内ゾーンを適用しない利用方法が進んでしまうとゾーン制度そのものの存在が危ぶまれるのではないかとも思っています。
投稿情報: ららら | 2008年10 月19日 (日曜日) 09時45分
>たくさん
市内制度は強制適用されてしまいますね。単駅指定にできるのは一旦市外に出て再度市内を通るこのような場合と、株主優待関連と認識しています。
>らららさん
市内制度は国鉄時代の「東京電環」を端緒としていますから、そろそろ見直しがあってもいいような感じがしなくもないです。適用される都市もあいまいな感じがしますし…。
投稿情報: 今出川 | 2008年10 月19日 (日曜日) 23時46分