IGR⇔JR乗継割引
(A型硬券)
いわて銀河鉄道(IGR)・青山駅はJRから転換された後の平成18年3月に盛岡~厨川間に開業した駅です。委託駅で普通に自動券売機が設置されています。それ以外にも硬券乗車券や補充券の設備もあり、駅員がいる時間帯に頼めば売ってくれます。このきっぷは見ての通り盛岡接続の東北線・仙北町駅までのJR連絡券です。平成14年に開業した鉄道会社なのに、時代に逆行するような硬券があったのが驚きでした。(もちろん機械も導入されていますが…)
あと、一見わかりませんが、この連絡乗車券には乗継割引が適用されています。JR初期の硬券には「割引」と印刷された連絡券が見受けられましたが、このきっぷにはそういう考慮はありません。
IGR:青山→盛岡 200円
JR :盛岡→仙北町 140円 計:340円
盛岡駅を境に二社分の運賃を合算し割高になるため、激変緩和措置的なものと思われます。盛岡接続の場合だとIGRの青山~滝沢間とJRの仙北町・岩手飯岡・上盛岡・山岸・大釜・小岩井の各駅相互の場合に適用されます。両社運賃の合算から50円割り引いています。
平成14年12月の開業時から平成18年3月の青山・巣子駅開業前までは、IGR40円・JR20円割引の計60円引きでした。JRとの協定では平成14年から5年間との内容でしたが、両者いずれかで新駅か開業した場合はその時点で無効となる内容でした。
結局、平成18年3月からはJRは無割のままで割引分50円はIGRがすべて抱え込む結果となしました。同時にこの区間では連絡ミニ回数券が設定され、ミニ回数券に限ってはJR側も割引に応じるということになり、連絡ミニ回数券では乗継割引よりさらにJR分20円割引となっています。
青い森鉄道とJRでも現在は同様の処置をしております。なお連絡ミニ回数券の常備券は不明ですが、JR側ではマルスによる発売をしている模様です。
投稿情報: 料補収集家 | 2008年7 月 6日 (日曜日) 21時43分
確か開業して3年ぐらい経ったあたりで一部運賃改訂があった記憶がありましたが、そういういきさつがあったんですね。
端末発券のIGRの連絡回数券は見たことがありますが、常備券はみたことがありません。対象駅のいずれにも端末or自動券売機があるようなのでないのかもしれません。
投稿情報: 今出川 | 2008年7 月 6日 (日曜日) 23時56分