はやて特定特急券
東北新幹線「はやて」は早朝・深夜の一部列車を除き全車指定席です。ただし、「はやて」しか運転されていない盛岡~八戸間相互を乗車する場合は列車・座席を指定しない特定特急券を発売します。普通の新幹線で言うところの自由席特急券に相当するものです。
これがその現物です。券名は「新幹線特定特急券(立席)」となっています。「はやて号」と列車名が指定されていますが、号数や座席は指定されていません。開業当初は号数まで指定されていたようです。全車禁煙になっているとはいえ、列車が指定されていないのに禁煙マークが入っているのが不思議です。
「立席」としつつも「当日の普通車空席にお座り下さい」とあるように、空いている席に適当に座ることができます。そうは言っても全車指定が前提なので、途中駅から指定券を持った人が乗ってきた場合は移動しなければなりません。しばしば利用するという盛岡在住の後輩も「あれは落ち着かないからあまりいいものではありません」と言っていました。私も途中駅から乗ってこないかヒヤヒヤしていました。後から乗ってくる人も、自分の指定席に先客が座っていてはいい気はしないと思います。
ちなみに仙台~盛岡間というのはFREX(新幹線定期)利用者が結構います。下宿せず盛岡から通っていた同級生が私の大学にもいました。その当時の所要時間はノンストップの「やまびこ」だと約50分で、各駅タイプだと約1時間20分かかりました。平成14年12月に全車指定席の「はやて」が登場した際に自由席のあるノンストップの「やまびこ」を置き換えてしまいました。FREXは自由席でしか使えないので「はやて」は利用できないことになりますが、それではあまりにも不利益が大きいのでこの区間については指定席の空席利用を特例として認めているようです。
そもそも「はやて」を全車指定席にしたのには最初から違和感がありました。対首都圏という観点では理に適っているのかもしれませんが、仙台以北の東北地方内での流動を考えると実態にそぐわない感じがします。どうしても全車指定席にしたければ利用客が多い仙台以南に限定すべきでしょう。
上りは八戸~盛岡間ノンストップであればいいですが、二戸停車列車だと油断できないのがあれですね。下りは降りる客が圧倒的に多いからいいにしろ。
特定特急券制度でむしろ「こまち」に乗るのを躊躇するようになりました。以前、大曲から盛岡まで乗った時も敢えて指定を取りましたが、特定特急券で乗っていた近くの人が角館・田沢湖で立て続けに乗ってきて席を移動してました。
MVで買うと比較的すんなりできますが、窓口だとどうも列車名を「はやて(特定)」「こまち(特定)」にすることを知らない人が居るようで、盛岡・秋田管内以外だと戸惑う駅員も居ます。
投稿情報: 料補収集家 | 2008年5 月 8日 (木曜日) 00時34分
この立席特急券は厄介ですよね・・盛岡支社管内すら「売れない」とする駅員も多く、加えてやまびこが共存するなぜか盛岡以遠は例え、満席でも「新幹線の指定席に立席なんて制度は無い、自由席特急券を買ってやまびこを利用してくれ」なんて駅員がいるんですから。
投稿情報: MT54 | 2008年5 月 8日 (木曜日) 01時33分
>料補収集家さん
下りだと減る一方ですが上り列車だと厄介ですね。まぁ座っている途中にどかされたくなかったら最初から指定を取れってことなんでしょうけど。
>MT54さん
以前、八戸→盛岡が「はやて」特定、盛岡→北上が「やまびこ」自由というきっぷを仙台駅と八戸駅で買ったことがありますが、両者で取扱いが異なり、発売金額に差が出ました。
仙台駅は八戸→北上の自由席特急券を発券し、八戸駅は盛岡で打ち切って2枚発券しました。同じ社内でもそんな有様ですから、結局のところ私もどちらが正解か未だにわかりません。
投稿情報: 今出川 | 2008年5 月 8日 (木曜日) 23時18分