お座敷ゆとり碓氷
▼種別:快速
▼運転区間:上野~横川
JR東日本尾久車両センターに所属する団体向けお座敷客車の「ゆとり」が12月1・2日の両日に一般向け臨時快速「お座敷ゆとり碓氷」号として上野~横川間で運転されました。最近では9月8・9日に上野~水上間で快速「お座敷ゆとり水上」号として運転されているので、1シーズンに1回程度は一般向けの臨時列車として運転されている感です。
今回牽引した機関車はJR東日本高崎車両センター所属のEF64-1001でした。EF64の1000番台は昭和55年から旧型機の置換え用に投入されました。国鉄が開発した最後の機関車でもあります。トップナンバーである1001号機は標準色であるぶどう色から茶色に塗り替えられており、お座敷列車の牽引によく用いられます。「ゆとり」も茶色なので機関車と客車の組み合わせのバランスがよくて好感が持てました。
なお、信越線・横川駅は終着駅になってから機関車の付け替えを行う機回し線がなくなりました。そのため高崎駅で最後部に同じ高崎所属のEF60-19を連結し、高崎(車両センター)~横川間はプッシュプルで運転されました。横川→高崎車両センターの回送にはEF60が先頭となり、高崎車両センター→横川間はEF64が先頭になります。横川駅発の上りはEF60が先頭となりますが、高崎駅で後部のEF64を切り離し、EF60+「ゆとり」で上野まで向かいます。
◆上野→高崎
[ゆとり]-[EF64]
◆高崎(車両センター)⇔横川
[EF60]-[ゆとり]-[EF64]
◆上野←高崎
[EF60]-[ゆとり]
図にしてみるとこんな感じです。上の写真は信越線・安中駅を発車し、左カーブを進む下り列車を後追いで撮影したものです。電柱やペンペン草が邪魔くさいですが、何となくプッシュプルになっている様子がわかるでしょうか?
JR東日本では最近客車ジョイフルトレインの廃車が続いているので、「ゆとり」もなかなかの人気があります。また、発売前に団体枠で一定数抜かれるので、瞬殺はないにしても指定券は取りにくい部類に入ります。あまり深追いはしませんでしたが、私も指定が取れたのは前日の夕方でした。いつもだったら「ホリデー・パス」範囲内で完結する区間で適当に済ませてしまうんですが、今回は高崎駅での機関車連結や実際のプッシュプルを見たかったので信越線区間まで乗車しました。
車内は一般客とヲタが半々ぐらいで、案外ヲタ率が低かった印象があります。運転日が2日あったのでヲタは前日に流れたようでした。当初はこの後に上信電鉄に乗って富岡製糸場へ行こうと思っていたんですが、強力な睡魔に勝てず、寄らずに帰りました。
一番上の写真は高崎駅で撮影したものです。
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