近鉄養老線最終日2
私が大垣駅に着いたのは午後3時ごろだったと思います。駅の看板は既に「近鉄」から「養老鉄道」に架け替えられていました。さらに近鉄の券売機は撤去され、新しい券売機の設置工事も始まっていました。窓口には最終日付の硬券入場券を求める人で行列ができていました。そんな状態だったためきっぷは気合を入れて窓口に並ぶか、車発機を持った係員から購入するようになっていました。
以前の記事でJR東日本の自動改札機対応の車発機券を紹介した際のコメントに、近鉄でも同様の車発機券があるという情報をいただいていました。係員に確認したところ条件を満たせばJR連絡券も購入できるとのことだったので、さっそく購入しました。
こうして現物を見たのは初めてです。関東ではあまり見かけない様式です。紙はプリカット紙なのかはわかりませんが、きっぷの様式は以前紹介したJR東日本のものにどことなく似ているような似ていないような…。左側に日付が入っているのは券売機のきっぷチックです。そして、小さくて見にくいですが矢印の上に「大垣経由東海線」と表記があります。発売した駅や車掌の所属区所の表記がないのが残念なところです。右側の自動改札の穴はJR東海の大垣駅の改札を通過したときのものです。ちゃんと対応してました。
地紋は関西私鉄で共通地紋になりつつある「スルッとちゃん」柄です。南海でまったく同じものを、京阪では色違いを見かけました。同一柄の券紙を大量に共同購入して調達コストを下げているのではないかと思われますが、各社間で個性がなくなるような感じがして、きっぷ趣味的な面白みはどうしても半減してしまう感がします。
大垣接続の連絡運輸の終了とともにこの券もお蔵入りとなりました。
>「スルッとちゃん」柄です。南海でまったく同じものを、京阪では色違いを見かけました。同一柄の券紙を大量に共同購入して調達コストを下げているのではないかと思われます
お察しの通りです。この共同購入のために会社まで設立され、乗車券用紙の他、事務部門の備品類からレールや枕木までありとあらゆるものが共同購入され、各社のコスト削減に寄与しています。
乗車券用紙で色が異なるのは、特に磁気定期券で、色が同じだと自動改札で定期券取り違えが生じても気づきやすいようにする為だそうです。
乗車券の方も、会社ごとに色を固定しているとは限らず、同じ会社でも駅や磁気によって違う色を使うことがあるようです。
また、阪急、大阪市、山陽など多くの会社はこの用紙を使う前は「無地」だったので、かえって切符らしくなったとの声もあります。
投稿情報: かんくん | 2007年10 月24日 (水曜日) 22時57分
券紙のような消耗品のみならずレールや枕木まで共同で調達してるとは驚きでした…。さすが関西は合理的と言うかきっちりしてると感じます。
首都圏では無地紋のきっぷはあまり見かけないので存在そのものを忘れていました。確かに名古屋市交もそうでした。
地紋の有無はきっぷとしての趣きががらっと変わりますね。
投稿情報: 今出川 | 2007年10 月26日 (金曜日) 22時43分