あさしお
▼種別:特急
▼運転区間:京都~東舞鶴・鳥取・倉吉・米子(1日6往復)
▼最終運転日:平成8年3月15日
特急「あさしお」は京都と山陰を結ぶ特急列車として昭和43年10月に登場しました。急行「丹後」の一部を吸収し、運転区間は京都~城崎(現:城崎温泉)・上井(現:倉吉)・米子間としました。京都~城崎間の列車は山陰線で直通するものと宮津線経由に大回りするものと2通りありました。車両はキハ80系でした。その後、並走する急行列車を吸収しながら本数を増やし、最盛期は1日6往復運転されていました。
平成8年3月に山陰(嵯峨野)線・園部~福知山間の電化完成により、電化区間が京都~城崎間で繋がり、この区間を走る優等列車の多くも電車化されることになりました。「あさしお」は廃止とし新たに電車特急「きのさき」、「まいづる」となりました。廃止時の車両はJR西日本向日町運転所(当時)所属のキハ181系でした。
私が乗ったのは最終運転日でした。鳥取砂丘を見に行きたいと思い立ち、友人を巻き添えにして行ったときでした。乗り心地はよろしくないし、並走する国道のダンプに追い越されるわでとにかく「ボロくて遅い」というのが印象に残っていて、昔の国鉄の特急列車はみんなこんなんだったんだろうなと思いました。
指定は6日前でもあっさり取れました。実際当日も6~7割の乗車率で、普通に観光に行く人がほとんどでした。今のように1ヶ月前の10時に瞬殺され、その指定券をオークションで転売するテンバイヤーが暗躍する前の平和な時代でした。
ところで、「あさしお」と聞くとどうも力士の朝潮(現:高砂親方=あの朝青龍の師匠)を連想してしまいます。力士の四股名が列車名になったのは平成13年10月に新設された特急「かいおう」がありますが、「あさしお」は四股名由来ではなさそうです。
列車の写真は手持ちがなかったので「日本の旅・鉄道見聞録」からお借りしました。キハ181系当時のもので、京都駅で撮影したものだそうです。
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