またまた閉鎖
(向河原駅の掲示)
相変わらず首都圏のJR東日本の駅でみどりの窓口の閉鎖が続いています。6月にも横浜支社の南武線の駅を中心に12駅の窓口が閉鎖になりました。
①みどりの窓口を閉鎖して代わりに「指定席券売機」を導入
→矢向、平間、向河原、宿河原、中野島(以上南武線)、田浦、東逗子(以上横須賀線)、伊東線・宇佐美
②みどりの窓口を閉鎖してそのまま窓口廃止
→南武線・津田山、相模線・北茅ヶ崎、東海道線・早川、来宮、伊豆多賀(以上伊東線)
今までのみどりの窓口の閉鎖パターンは①しかなかったんですが、今回初めて②のパターンが発生しました。いずれの駅も初乗り運賃で近隣のみどりの窓口設置駅まで行けます。しかし、それにかかる交通費は乗客に負担させる上に、今まで普通に営業していた窓口をいきなり廃止してしまうのはどうかと思います。
今回廃止になった駅で発券したきっぷです。田浦駅は2年前に立ち寄った際に偶然購入していたものです。
(南武線・矢向)
(南武線・宿河原)
(横須賀線・田浦)
(南武線・津田山)
(南武線・平間)
今回の措置に伴い、早川駅は東海道線で唯一有人駅でありながら窓口のない駅となりました(ただし、京浜東北線・新子安駅を東海道線に含むと考えると新子安駅も同様)。JR東海の柏原、醒ヶ井の両駅はみどりの窓口がない扱いの簡易委託駅ですが以前紹介した奈良井駅と同様にマルス端末が設置されており、直営のみどりの窓口設置駅とほぼ同等の機能があります。
8月には東北(宇都宮)線・尾久、京葉線・越中島の両駅のみどりの窓口が閉鎖されるそうです。これで東京都区内にありながらみどりの窓口のない駅は11駅にもなります。まぁよくぞ毎月毎月「くりかえし・くりかえし」サービス悪くしてくれるなと逆の意味で感心してしまうんですが…。
東日本の清野社長が某経済誌に載せたある記事には今後は各駅に分散しているみどりの窓口の集約化を図り、ICカードの普及状況で一般の券売機すら減らす方向で行くらしいですね。
それと首都圏の駅にはえきねっとの広告のPR文に「私は指定券はネットで予約、受け取りは駅の指定券券売機。私は窓口には並ばない、簡単便利えきねっと」なんていうものが出ています。まるで「窓口に並ぶなんて時代遅れ」と言っているような文面です・・。
投稿情報: MT54 | 2007年8 月15日 (水曜日) 02時28分
まるで、日本の政治を表したようですね。弱者切り捨て…窓口に並んで切符を買う人が全て若い人、健常者とは限りません。お年寄りや体の不自由な人、外国のかた…窓口廃止に理解を求める方が難しいかと思います。それを考えると、東海や西日本は窓口増設や営業時間拡大を推進しています。私は関西の人間ですが、東日本のような状況が起きれば間違いなく暴動が起きるのではないかと考えてしまいすが、あそこまで無謀且つ無意味な政策は西日本や東海では起きないと思います。やはりトップが変わらないかぎりはこの政策は変わらないと思います。
投稿情報: あき | 2007年8 月15日 (水曜日) 03時16分
国鉄末期の大阪鉄道管理局管内でも同様に極端な窓口閉鎖があったようですが、現在ではあるべき姿に戻っています。
JR他社で同様の流れがない(と言うか極端でない)ので東日本特有の問題でしょう。トップの頭の中身が変わらないと改善は期待できないように思います。
余談ですが、私が宿河原駅で購入した際に前に列んでいたのは白い杖を持った方でした。駅員はきっぷを発券した上で目的地までの行き方を丁寧に教えていました。エスカレーターやエレベーターなど駅施設のバリアフリーも結構ですが、窓口サービスのバリアフリーを忘れてしまってはいけないと思います。
投稿情報: 今出川@名古屋 | 2007年8 月15日 (水曜日) 21時45分
これらの駅でさらに問題となるのは、「無人化」ではなく、有人改札に最低1人は係員が居ることです。普通に考えれば、せめて券売機で対応できない当該駅始発の普通乗車券ぐらい改札で発行すればいいのに、それすらしないのがさすがは東日本です。
なお、改札での精算も当該駅着の精算しか受け付けず、遠方の駅まで区間変更し、当該駅で途中下車することも受け付けないようです。(当該駅からの乗車券を売らないこととバランスをとる為のようで、少なくとも某駅ではそのように説明していました。)ここまで来ると、何から文句を言ったらいいのか悩むほどあきれてしまいます。
先にあった、国鉄大鉄局の窓口廃止も(暇そうな)改札係員が居るのに切符を一切発行しない施策が、大反感を買っていました。JR後すぐに、発売再開し、補充券の大量復活となりました。
JR後も朝霧駅でみどりの券売機設置とともに窓口廃止を試行しましたが、苦情・新聞投書などをきっかけに、窓口は復活されました。(他の駅に比べると恐ろしいほど短時間の営業ですが)
投稿情報: kankun | 2007年8 月18日 (土曜日) 12時25分
窓口がなくなった駅でも無人化されたわけではないわけですから、普通の感覚だったら「なんで駅員がいるのにきっぷを売らないのか」という疑問&不信感は生じるでしょうね。
ただ、同じ東日本の駅でも仙台支社は日中の1人勤務でも改札と窓口を兼ねていて、列車の発車時刻になると窓口業務を止めて改札を優先したり、列車がないときは窓口に専念するなど、窓口を廃止しないでも効率化できているように見えます(駅員一人の業務負担は大きいんでしょうが…)。JR東日本全体の問題というよりも首都圏各支社(東京・横浜・大宮)の問題かなという気もしています。
よそ者の私から見て関東人はこうして不便になってもわりと従順に現状を受け入れてしまう気質に見えます。関西や名古屋だったらおそらく非難轟々でしょうけど。
投稿情報: 今出川@静岡 | 2007年8 月19日 (日曜日) 00時05分
社長が清野に変わってから東日本はおかしくなりつつあります。客があってのサービス業であり、窓口の閉鎖、時間短縮といったサービスの向上よりサービスの低下を推し進め、自分達の都合を旅客に押しつける。それが今の東日本かと思います。
投稿情報: 丸橋 | 2007年8 月27日 (月曜日) 02時47分
JR東日本はSuicaグリーン券を導入したあたりから利用客を自社の都合のいい形にはめようとする姿勢が強くなったような感じがします。
ただ、あれだけ大きい会社なので支社によって対応に温度差があり、地方より都市部の方がその傾向が強く感じます。
鉄ヲタには不人気ですが隣の東海の方がよほど真っ当に鉄道事業に取り組んでいるように思います。
投稿情報: 今出川 | 2007年8 月27日 (月曜日) 21時18分