不可思議な端末導入
昨年11月末にJR四国のHPに「12月より駅で購入できるきっぷの種類が増えます」というような旨のプレスリリースが出ました。要は常備券・補充券など手売りのきっぷしかなかった委託駅にPOS端末を導入し、全国のJR線のきっぷを買えるようにするという趣旨でした。
予讃線・鬼無(きなし)駅は駅待合室内に中華料理店があり、その中華料理店にきっぷの発売が委託されています。店の人が合間にきっぷを売っています。その鬼無駅にも12月よりPOS端末が導入されました。ここで実乗用に宇多津→琴平の自由席特急券をオーダーしました。
店の人は若干慣れない手つきでPOS端末を操作していました。私は端末から発券されるとばかり思ってたんですが、店の人は端末で料金を確認すると引き出しから料金補充券(料補)を取り出し、慣れた手つきサラサラと記入していきました。
これがそのきっぷです。私のようなきっぷヲタはついつい「端末導入→常備券・補充券返納(廃止)」と捕らえてしまいます。しかし実態はPOS端末を導入したものの端末に発券プリンターが繋がっていないため、きっぷの発券は従来どおり手書きの補充券が登場しました。鬼無駅については常備券の近距離乗車券も健在でした。
結局のところPOS端末は料金確認用にしか使っていないような印象でした。これではせっかく端末を導入しても中途半端な感じがします。
近永駅も鬼無と類似した体制の特殊簡易委託(但し担当者はJR退職者と思われる)で、発券機(プリンター)の無いPOSが入っていますが、以前は乗車券類の管理は管理駅(宇和島)の乗車券簿で行われ、乗車券管理センターへの券の請求も管理駅で行っていたのが、POSが入ってからは、近永駅自身がPOSで行うようになり、請求もそうなったそうです。数ヶ月前のこと、それに慣れていなかったため、一番よく出る宇和島対応の金額式券の請求を落としていて、切れてしまい、暫くは補片でしのぎ、そのため毎日補片がよく出たそうです。因みに、POS設置前には補片はありませんでした(補往は現在も無し)。出補・料補は以前から引き続きあります。なお、鬼無には、補片はPOS設置後も設備されていません(数ヶ月前に確認)。
投稿情報: ・・・ | 2007年6 月 8日 (金曜日) 19時56分
POSは乗車券管理が主用途という感じですね。
で、いまその渦中の高松にいるわけですが、今日も鬼無駅で帰りの券を買ってみたところ、おっしゃるとおり出補でした。実乗用に出補を使うのは久々です。
投稿情報: 今出川@高松 | 2007年6 月 9日 (土曜日) 18時57分