Kaeruくんリターンズ10
旅先で予想外に「Kaeruくん」を発見しました。ちょうどその帰りのきっぷを買っていなかったので、わざと使ってみました。今回は内房線・大貫駅です。初めて特企券(トクトクきっぷ)を買ってみました。
珍しく先客(明らかに鉄ヲタ風)がいたので待っていました。しかしトラぶっているようでなかなか空きません。ついにはオペレーターが駅員を呼び出し、客そっちのけでなにやら深刻に話し込んでいます。そして駅員は「53000円しかお金がないんですよ」と言っていました。ヲタも負けずに(?)文句言っていました。
事の真相はこうです。ヲタが現金購入した2週間先の「カシオペア」の寝台券(7万ン千円)を高尾→八王子の「かつうらひなまつり」号の特急券(しかも小児!)に乗車変更しようとしていました。この場合差額は現金で返金するんですが、「Kaeruくん」の中にその分の現金がなかったらしく払い戻せないという状況に陥っていました。
安全上こういった機械に多額の現金を入れないのは常識です。それに今ある53000円もほとんどつり銭用のはずです。仮に足りててもつり銭がなくなって後の客が困ります。周囲にいくらでもみどりの窓口がある駅にもかかわらず、おそらくできないのをわかっていてわざわざ「Kaeruくん」しかない駅でこういった非常識な乗車変更(おそらく変更後の特急券は使わないでしょう)を要求して文句をつける…。私は「Kaeruくん」には肯定も否定もしない立場ですが、このときばかりはこのクレーマーヲタに「お前はアホか!!」と後ろからケリ入れてやろうかと思いました(爆)
で、ようやく私の出番です。
私:「今日の『さざなみ往復きっぷ』ください」
正確には「さざなみ往復さきどりきっぷ」でした。「さきどり」という名のつく割に当日購入可能な不思議なきっぷです。
オ:「列車はお決まりですか?」
私:「夕方の『新宿さざなみ』の禁煙があればお願いします」
オ:「わかりました」
時刻表がなかったのでずいぶんアバウトに指示してしまいました。区間すら言い忘れました。しかも房総特急は既に全車禁煙車でした。三連休初日と「ちばDC」のパックツアーの関係で満席の可能性もありました。
オ:「こちらでよろしいでしょうか」
(ゆき)
(かえり)
往復きっぷにも指定券情報を印字できるのは知っていましたが、実物を見たのは初めてでした。これなら係員のところに行って印を押してもらう手間も省けます。「新宿さざなみ」号は大貫・青堀の両駅は通過するため、指定区間は君津→秋葉原間になっていました。不親切な私の指示にもかかわらず、特に問題なく発券してくれました。
導入当初よりオペレーターのレベルは上がったと思います。あとは導入すべき駅や時間帯をよく検討して、発券できないきっぷがある問題を解消すれば今よりも受け入れられるものになるような感じがします。
【現地データ】
◆場所…内房線・大貫駅
◆時刻…午前10時ごろ
◆オペレーター…オッサン
◆マルス端末…撤去済み
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