銚子電鉄→JR連絡券
銚子電鉄は総武線の終点・銚子駅から海沿いの外川駅を結ぶわずか6.9Kmの路線です。典型的な地方ローカル中小私鉄で類に漏れず赤字路線でしたが、副業で始めた「ぬれ煎餅」の製造・販売が好調で鉄道事業の赤字も縮小傾向にありました。千葉県や銚子市からの補助金もありそれなりに経営ができていました。
しかし、昨年前社長が横領で逮捕されてから雲行きが怪しくなります。県や市は補助金を打ち切り、金融機関は融資を凍結しました。途端に資金難になり、遂には電車の法定検査の費用捻出にも困る状況に陥りました。そこで同社はHP上に「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!!」という異例のお願いを出しました。これが新聞等で大きく報道されたのは周知のとおりです。「ぬれ煎餅」の注文は殺到し、製造が追いつかずHP上での販売を一時中止するまでに至りました。とりあえず急場はしのげたようです。
私もこの報道を見て銚子電鉄がそんな危機に陥っているのを初めて知りました。前置きが長くなりましたが、せっかくだから持て余し気味の「青春18きっぷ」の消化旅行を兼ねて出かけてみるか…と思いおよそ5年ぶりに足を伸ばしてみた次第です。
(常備軟券)
私の収集対象であるJR連絡券は観音・本銚子・外川の各駅で発売しています。帰りの銚子~千葉間は特急でワープする予定だったので、連絡範囲の最遠でもある千葉までの連絡券を買ってみました。
そして出てきたのがこのきっぷです。硬券か補充券だと思っていたら区間・経由・金額ともに印刷されているまったく「予想guy」の常備券でした。こんなものがあるとは思いませんでした。千葉まではよく売れるから常備券になっているんでしょうか??
ともあれ銚子電鉄の連絡券はもう少し追いかけてみようと思っています。
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