出雲
◆種別:特急
◆運転区間:東京~出雲市(1日1往復)
先日夜、東京駅を通ったら東海道線のホームがすごい人だかり(ほとんどカメラを持ったヲタ)でした。彼らのお目当ては来たる17日で廃止になる寝台特急「出雲」でした。廃止の直前になるとこうして駅や沿線に人が殺到したり、取りにくくなった寝台券を高値転売する不逞な輩が現れるのはいつものことですが…。
登場は昭和31年で、東京~大社(平成2年廃線)間を福知山線経由で結ぶ急行列車でした。昭和36年に福知山線から山陰線経由になり、昭和47年に特急に格上げされた上に寝台車を連結するようになりました。この時に運転区間は東京~浜田間に変更となりました。
昭和53年には寝台特急「いなば」を吸収する形で東京~出雲市間に1往復増発され、1・4号→東京~浜田間、2・3号→東京~出雲市間(旧:「いなば」)の2往復体制となりました。
<出雲1号・昭和55年10月>
東京(18:15)
→鳥取(5:30)/米子(7:03)/出雲市(8:16)/浜田(9:54)
荷・A個・B・B・B・B・B・B・食・B・B・B(東京→)
(東京寄り5両は出雲市で増解結)
昭和62年に国鉄からJRになると1・4号→JR東日本、2・3号→JR西日本の担当になりました。平成10年7月にJR西日本が新型電車寝台285系「サンライズエクスプレス」を東京~出雲市間(山陽・伯備線経由)に投入することになり、2・3号をこの「サンライズ出雲」とし、1・4号は出雲市~浜田間を廃止し、現在に至ります。
「出雲」の廃止に至っては利用者が減ったのが大きいですが、鳥取空港での夜間駐機が実現し、鳥取を朝早く出て東京へ向かう便が設定できるようになり、将来的な見込みも立たなくなってきたことも要因であるそうです。
私が乗ったのはこのきっぷの時の1回だけです。ちなみに11号車は米子で切り離しになる編成です。山陰に朝着きたくて新幹線から大阪で廃止が迫っていた急行「だいせん」に乗り継ごうとしましたが、仕事の都合がつかなくて仕方なく「出雲」に変更しました。この時は3連休前日の金曜だったので11両編成でも結構込み合っており、この1年半後に廃止になる気配はまるでありませんでした。
写真は友人のHPから借りてきたもので、東海道線・大船駅で撮影したものです。閑散期のため編成が少し短くなっています。私個人的には東京口のブルートレインはEF65-1000番台が牽引しているイメージなので、この写真は結構好きです。
コメント