ホリデー・パス発売終了
JR東日本は現在土曜休日に首都圏で発売している「ホリデー・パス」について3月11日出発分で発売を終了し、その代わりに「休日おでかけパス」を発売することを発表しました。「○○おでかけパス」というのはJR西日本でよく見られますが、JR東日本ではあまり見かけません。
「休日おでかけパス」は若干JR線のエリアが広がった代わりに300円値上げされています。拡大されたエリアは以下のとおりです。
- 東海道線…平塚~小田原
- 八高線…高麗川~寄居
- 高崎線…熊谷~神保原
- 上越新幹線…熊谷~本庄早稲田
- 両毛線…足利~小山
- 東北(宇都宮)線…小山~自治医大
- 水戸線…下館~小山
- 久留里線…木更津~上総亀山(全線)
久留里線は始発駅の木更津駅が今までの「ホリデー・パス」でもエリアに含まれていたので、ようやく組み込まれたという感じです。高崎線と上越新幹線は埼玉県の北限までエリアを広げたということでしょう。東北(宇都宮)線の拡大はちょっと意図がわかりません。
残る拡大区間はいずれも私鉄競合区間と絡めることができます。東海道線は小田急小田原線、八高線は東武東上線、両毛線は東武伊勢崎線・佐野線および高速バス、水戸線は関東鉄道といった具合です。私鉄の競合相手がない山梨方面や久留里線を除く千葉方面は拡大されていません。なので、「休日お出かけパス」には「ホリデー・パス」の利便性を維持した上で、私鉄から利用客を奪おうという意図があるのではないかと思っています。
まぁ300円の値上げの対価でこのエリア拡大が嬉しいかどうかは、その区間を利用するかどうかに尽きると思います。
(クーポンサイズ)
平成一桁の頃にはこういった絵柄入りの常備券で発売されていました。裏面にはエリアと注意書きが印刷されていました。後に横型の常備券も登場しています。私の手持ちでは平成11年までありました。価格は2000円から消費税5%アップに伴って2040円になり、その後東京モノレールと東京臨海高速鉄道(りんかい線)がフリーエリアに加わって現在の2300円になっています。
それにしても20年以上発売され広く浸透していたと思われる「ホリデー・パス」というきっぷを発売終了してしまうのは販売戦略上どうなんでしょうか。別に「ホリデー・パス」のままエリア拡大&値上げをしてもよかったのではないかと感じます。
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