関西1デイ納涼パス
今年8月の1ヶ月間だけ発売された関西地方がフリーになるきっぷです。去年も夏休み中に同じようなきっぷが発売されていた記憶があります。また、フリーエリアまでの乗車券と同時購入または呈示で、フリーエリア外のJR西日本全域でも発売していました。
関西自由周遊区間とされるフリーエリアは以下の駅の内側のエリアです。新幹線は利用できませんが、必要なきっぷを別途購入すれば特急・急行列車やグリーン車の利用もできました。
【フリー区間境界駅】
◎東海道(琵琶湖)線・米原/関西線・柘植
◎北陸線・敦賀/山陰(嵯峨野)線・園部/福知山線・篠山口
◎山陽線・上郡/赤穂線・播州赤穂
◎阪和線・和歌山
北陸線が敦賀まで使える割に、山陰線と福知山線のフリーエリアがちょっと狭いような印象を受けます。また、見方を変えてみるとこういう表現の仕方もできます。
- 近畿圏のICOCA利用可能エリア
- 北陸線…近江塩津~敦賀
- 山陽線…相生~上郡
- 草津線…貴生川~柘植
- 関西線…加茂~柘植
かつては土曜・休日にもう少しエリアが狭い「関西おでかけパス」というフリーきっぷが発売されていましたが、いつの間にか発売終了となり、現在この界隈がフリーになるフリーきっぷはありません。「関西おでかけパス」は出発日の3日前まで発売でしたが、このきっぷは当日購入も可能でした。
これだけなら単なるフリーきっぷなんですが、オプションが付いてきました。京阪電車と叡山電鉄が利用できる「鞍馬・貴船チケット」と南海電鉄と高野山内の南海りんかんバスが利用できる「高野山チケット」で、いずれかの利用が可能でした。オプション券は前者は京橋・東福寺の両駅で、後者は新今宮で私鉄側の窓口で交換でした。私は「高野山チケット」を使って数年ぶりに高野山へ行ってきました。
大人1日で3500円という値段を見たときは正直高いと思いました。オプション券を使えばそれなりにメリットがありそうですが、JRしか使わない場合は高く感じます。きっぷ本体の価格を安くして、オプション券を別途発売という方式にした方がよかったように思います。
ちなみに10月から「秋の関西1デイパス」というよく似たきっぷが発売されます。JRのフリーエリアは同じで、京阪大津線が利用できる「湖都・びわこチケット」か南海電鉄・阪堺電車等が利用できる「堺・住吉チケット」のオプション券が付いて2900円となりました。オプション券の分だけ安くなりましたが、京阪・南海と組む構図は変わりません。引き続き当日購入は可能で、11月末までの毎日利用でき、使い勝手は良さそうなきっぷです。
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