JR→長野電鉄連絡券
JR東日本の駅のみどりの窓口で社線連絡券を買おうとする場合、なかなか難儀します。
JRとの直通列車がある社線であればスムーズに行きますが、それ以外だと「ここはJRなので私鉄にまたがる部分は発券できない」だとか、「ここではできないので券売機で買ってくれ」などと言われます。中には「そういうきっぷは障害者向けの割引でしか発券できない」と平気でバレバレの大ウソをついたところまでありました。運よく機械操作をしてくれた場合でも、マルスに運賃登録がなくて発券できなかったりします。
私は基本面倒くさがりなので、食い下がってまでは買いません。言ってもわからない人には何言っても無駄だと思いますし、それ以前に機械の操作方法を知らないことも多いからです。その状態が駅の窓口サービスとして正しいとは決して思いませんが、その程度のレベルになっているのが現実です。
このきっぷは長野接続のJR→長野電鉄の連絡券です。JR側から発券可能な長野電鉄の着駅は須坂・小布施・信州中野・湯田中のいずれかになります。
黒姫駅の窓口で長野電鉄・小布施駅まで購入できないか聞いたところ、最初は予想通り「長野電鉄の分は発券できないので、長野で打ち切りになる」と言われてしまいましたが、「連絡券」というキーワードを出したところ、何やら合点がいったようで、赤本(連絡運輸別表)で発売可否を確認してからあっさり発券してくれました。長野支社管内の駅はJR東日本の中ではきちっと連絡券を出してくれる確率が高い気がします。
もっとも、地元の方がこの区間を列車で移動する場合、こういう乗り継ぎはしないと思います。と言うのは信越線・北長野駅と長野電鉄・信濃吉田駅が直線距離で200m・徒歩5分ほどの場所にあるからです。
(長野乗換)
- 黒姫~長野 480円
- 長野~小布施 650円 計:1130円
(北長野-信濃吉田乗換)
- 黒姫~北長野 400円
- 信濃吉田~小布施 520円 計:920円
接続に依存する部分はあるものの、概ね北長野-信濃吉田乗り継ぎの方が速くて安上がりになります。 私はこの時小布施~黒姫を往復していますが、黒姫までの往路はこの乗り継ぎを利用しました。
中小私鉄では連絡券は問答無用で回収される傾向があるので、このきっぷは長野電鉄部分を放棄して手元に残しました。実際、長野電鉄も連絡券はすべて回収するそうですので、使って残す派の方は十分ご注意ください。
【補足:2014/5/10】
JRと長野電鉄の連絡運輸は平成26年3月末で打ち切りとなり、このような連絡券は発売できなくなりました。よって、カテゴリーを追加しています。
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