分倍河原
南武線・分倍河原駅は京王線との共同使用駅です。開業は大正14年の京王の方が早く、南武線の前身の南武鉄道が開業したのは昭和3年でした。南武鉄道の駅が開業したことに伴い、昭和4年に京王の駅舎が現在の位置に移転してきました。
(分倍河原駅)
管理は京王側で行っており、出札・改札ともJRの社員はいません。比較的最近までJRの券売機はなく、京王の券売機でJRの近距離券を発売していました。当然きっぷは京王地紋です。現在はJRの券売機が設置されていて、JR地紋の普通のきっぷが発売されています。
101Km以上の乗車券については京王線の定期券売り場(写真右手にある窓口)で発売してくれます。しかも、補充券が使われています。JR東日本管内ではPOS化が進展し、地方のわずかな駅にしか残っていませんが、東京都下でも購入できたりします。趣味の世界では結構有名だと思います。
こちらは片道乗車券です。発駅と発売駅はあらかじめ印刷されています。発売箇所は「○社 分倍河原駅」となっています。注文を受けてから、傍らにあるノートPCで市販の運賃計算ソフトのようなプログラムを使って運賃計算をして発券します。
こちらは往復乗車券です。こちらも分倍河原駅を発着とする必要があります。片道601Kmを超えるのでちゃんと往復割引が適用されています。
分倍河原駅での両者共通の発売条件としては以下のようになっています。
- 分倍河原駅から101Km以上
- 当日発売のみ。
- 現金決済のみ。
- 社線が絡む場合は不可。(連絡・通過連絡問わず)
なお、料金券(料補)の設備はありません。個人的には「京王の社員でありながら、割とJRのこともわかっているなぁ…」という印象は受けましたが、あまり複雑怪奇なルートやマイナーな特例を絡めたきっぷを要求するのはちょっと酷だと思います。
下の往復乗車券を使用して旅行していて、固まって5秒ぐらい券面をまじまじと眺めた女性駅員、指さしで一つ一つ経由を確認した研修中の改札係、車内改札の際にニヤリと笑って「ほほぅ」と唸ったベテランの新幹線の車掌などいろいろな反応があって、使っていて面白いきっぷでもありました。
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