6枚回数券
「6枚回数券」はJR四国と土佐くろしお鉄道内の200Km以内の区間で発売される6枚綴りの普通回数券です。効力は11枚綴りの普通回数券と変わらず、有効期間も同じ3ヶ月間です。
これが現物です。このきっぷはマルス端末での発売ですが、POS端末や券売機での発売もあるようです。実は初出ではなくて、以前別の記事でこっそり登場させていたことがあります。券面に印字された1130円という金額は6枚での発売価格です。根拠は以下です。
210円 × 6枚 = 1260円 …無割引の発売金額
1260円 × 0.9 = 1134円 → 端数切り捨てて 1130円
要は無割引の発売金額を1割引して端数を切り捨てています。ついでに1枚あたりの単価を比べてみます。
・普通回数券(11枚で10枚の値段)
210円 × 10 ÷ 11 ≒ 190.9円
・6枚回数券
1130円 ÷ 6 ≒ 188.3円
大した差ではないですが、意外なことに11枚綴りの普通回数券より6枚綴りの「6枚回数券」の方が割安になっていました。 有効期間は同じで、枚数が少なくて割引率が高ければ「6枚回数券」使う人をよく見かけるのは当然だと思います。
先日、同様の6枚綴りの普通回数券であるJR九州の「ミニ回数券」が来年1月末で発売終了することが発表されました。ICカードの普及によって売り上げ冊数が大きく落ち込んだことが原因だそうです。現状、JR四国でICカードが利用できるのは高松近辺のごくわずかなエリアに限られているので、「6枚回数券」の売り上げが急激に落ちることはおそらくなく、当分は継続して発売されるのではないかと思われます。
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