小樽貴賓館きっぷ
小樽貴賓館とは明治・大正期にニシン漁で財を築き上げた青山家の旧別邸で、いわゆる「ニシン御殿」です。現在は小樽貴賓館として一般公開していて、館内を見学できるようになっているとともに、食事をできる設備もあり、地元の旬の料理を楽しむことができます。小樽市歴史的建造物や国の有形登録文化財に指定されています。
JR北海道では3月31日出発分まで「小樽貴賓館きっぷ」を発売しています。札幌から小樽までのJR線の往復と小樽駅から小樽貴賓館までの北海道中央バスの往復に、小樽貴賓館の入場券とランチがセットになった往復きっぷです。
(ゆき)
(かえり)
これがその現物です。「札幌→小樽駅→小樽貴賓館又は祝津3丁目」という券面の通り、札幌から小樽貴賓館までのJRとバスが繋がったものが一枚の券にまとまっています。ゆき券は降車時にバスの料金箱に投入するよう記載がありましたので、バス代を別に払って手元に残しました。
(小樽貴賓館入口)
私が訪れた11月2週目はちょうど紅葉のピークだったようで、園内がきれいに色づいていました。邸宅として絢爛豪華というよりは、建てた人の強いこだわりを感じるものでした。また、食事はかつて当地で獲れたニシンを中心に据えた料理で、往復きっぷに含まれているものとは思えないぐらい豪華で、きっぷで支払った分は十分お釣りがくるものでした。
(元名古屋市営の北海道中央バス)
このバスは小樽貴賓館からの帰りに乗ったバスです。車内の座席の色や配置を見てどこかで見たことのあるようなバスだなと思っていたところ、twitterのフォロワーさんから元名古屋市営のバスで北海道中央バスに移籍したものだと教えられました。地元名古屋で走っていたバスが、こんなに遠くに移っても頑張っているのが嬉しくなりました。
JR北海道は4月からトクトクきっぷを大幅に整理します。その一環で「小樽貴賓館きっぷ」はトクトクきっぷとしては3月31日出発分で発売終了し、以降は日帰りの旅行プランに衣替えされることになっています。
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