遠州ぐるっときっぷ(西ルート)
天竜浜名湖鉄道が今年で開業70周年になるのを記念して、JR東海・遠州鉄道(遠鉄)・天竜浜名湖鉄道(天浜線)の三社共同企画で発売されているフリーきっぷです。内容はJR線の片道乗車券と遠鉄・天浜線が1日全線フリーになるきっぷで、フリーエリアによって「西ルート」と「東ルート」に分かれ、値段は一緒ですが発売エリアが異なります。
【西ルート】
- JR…発着駅~新所原・浜松の片道
- 遠鉄…新浜松~西鹿島(全線)
- 天浜線…新所原~天竜二俣
◆発売箇所:JR新所原~浜松間各駅と遠鉄・天浜線フリーエリア内有人駅
【東ルート】
- JR…発着駅~浜松・掛川の片道
- 遠鉄…新浜松~西鹿島(全線)
- 天浜線…西鹿島~掛川
◆発売箇所:JR浜松~掛川間各駅と遠鉄・天浜線フリーエリア内有人駅
どちらのルートでも遠鉄全線と天浜線の西鹿島~天竜二俣間は利用できます。JR線はフリーエリアではなく、あくまで発駅とフリーエリアまで(から)の片道利用です。
(JR1券片)
(JR2券片)
(遠鉄・天浜線フリー券)
「西ルート」のJR券は発駅から新所原駅までと浜松駅までの2枚になっています。矢印が⇔になっているので、どちらから先に使えますが、フリーエリアへの入口と出口が同じになる往復利用はできません。また、「西ルート」でJR浜松駅と新所原駅や遠鉄・天浜線で発売されたものは、JR券が浜松⇔新所原の1枚になっています。
3枚目の「遠鉄・天浜線フリー券」を呈示すると沿線20箇所の観光施設が割引になるなどの特典があります。この券片はJR券と同じ日に限り有効ですが、JR券の有効日がどこにも記載されていません。上の日付はきっぷの発売日であり、前売り発売されると発売日と有効日は一致しません。呈示された側が戸惑わないのか少々不思議です。
ちなみに私は弁天島駅から反時計回りに使ってきました。弁天島⇔浜松の券片にはパンチ穴が開いていますが、120mm券に穴をあけられたのはこれが初めてです。自動改札に通る85mm券の磁気情報を殺すために穴をあけるのはわかりますが、もともと自動改札に通らない120mm券に穴をあける意味はないように思います。
【ひとこと】
天浜線の70周年を記念したものとはいえ、単純にJR+天浜線のフリーきっぷとしてしまったら使い勝手は悪かったでしょう。両者を縦に結ぶ遠鉄が含まれてこそトクトクきっぷとしての利用価値が出たと思います。ただ、欲を言えばJRもフリーエリアにして、エリア内乗り降り自由という形式にした方がわかりやすく使いやすかったと思います。
以前から遠鉄と天浜線の同じエリアがフリーになる「共通1日フリーきっぷ」というきっぷが発売されており、西ルート・東ルートとも「遠州ぐるっときっぷ」より200円安い1300円です。JRを使わないのであればそちらの方が割安になります。
使い勝手…★★★☆☆
お得感…★★★☆☆
当日発売…あり
小児用…なし
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