ザ・席(券)
JR北海道とJR九州では「指定料金券」を購入することにより、特急自由席利用のトクトクきっぷを指定席に変更することができます(もちろんできないきっぷもあります)。JR四国も同じようなオプション券を購入することによってできます。
その名も「ザ・席(券)」と言います。洒落なんでしょうか?そのハジけた名前を最初に聞いたときは冗談かと思いました。でも、現実です。
「ザ・席(券)」はこのようなきっぷです。この券は料金部分のみで、これに指のみ券が付いてセットで使用します。「指定料金券」が料金部分と指定席部分が1枚にまとまっていたのに対し、こちらは2枚セットになっています。
発売できるのは7日前から乗車当日までで、乗車区間が51Km以上なければなりません。これらは「指定料金券」にはない条件です。価格は閑散期:320円、通常期:520円、繁忙期:720円とJRグループ所定の区分に連動します。JR四国が「指定料金券」を導入しなかったのは、「指定料金券」にはない独自の発売条件を組み込んだからではないかと推測しています。
「ザ・席(券)」を購入する時に元のきっぷを提示しながら「あしずり6号の高知までのざせきけんください」という感じでお願いするわけですが、ん???という表示をする係員がたまにいます。座席券と混同してしまうきっぷ名が若干紛らわしい感じがします。
10年以上前の「ザ・席(券)」は確か85mm券でしたが、現在発売されているものはこのように120mm券になっています。指定券類は120mm→85mm券にすることによって自動改札対応したのに対し、「ザ・席(券)」はその流れに逆行しています(現在画像が見当たらないため見つかり次第追加します)。下手に自動改札に投入されないようにわざとそうしたのかもしれません。
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