リゾート踊り子
◆種別:特急
◆区間:伊豆高原→東京→伊豆急下田
(伊豆急線・河津)
特急「リゾート踊り子」は昭和63年夏より東京~伊豆急下田間の臨時特急として運転されています。運航開始当時から一貫して伊豆急のリゾート車両が使用されています。当初は「リゾート21」でしたが、現在は後継の「アルファ・リゾート21」で運転されています。また、不定期で南武線・立川発着の設定もあります。
基本的に土日運転です。伊豆急の車庫が伊豆高原駅に隣接しているため、上りは伊豆高原始発で、下りは伊豆急下田行と上下で運転区間が異なる変則的な運転体系です。「アルファ・リゾート21」が検査で使用できない際は「リゾート21」や「黒船電車」で代走することがあります。
特急料金は「踊り子」と同じB特急料金が、グリーン料金も割安な料金(100Kmまで1000円、200Kmまで2000円)が適用されます。ただし、「リゾート踊り子」は全車指定席で自由席はありません。
写真の展望席はグリーン車ではなく普通車です。また、リゾート車両ゆえ2・3・7号車の一部の座席は海側に向いており、相模湾や伊豆大島の景色を楽しむことができます。展望席や海側に向いた席は人気があるので、観光シーズンには早い段階で売り切れることもあります。「リゾート踊り子」については「えきねっと」予約での座席位置指定はできないので、窓口での指定買いをオススメします。伊豆急のHPに座席表が掲載されています。
それ以外の普通車の座席は基本的にボックスシートで、リクライニングはしません。253系の「集団お見合いシート」車両が運用離脱した現在では、JRを走る特急列車で座席がリクライニングしないのはこの列車ぐらいだと思われます。かつては「踊り子」用の185系も転換クロスシートでリクライニングしなかったのでそれでよかった面もありますが、今の時代にはさすがに見劣り感があります。
ただ、「アルファ・リゾート21」は平日は伊豆急線・JR伊東線内の普通列車としても運用されており、リクライニングシート化してしまうと、普通列車としては豪華過ぎてしまい、汎用性がなくなって使いにくくなってしまうのかなと推測しています。
基本的に平日は運転しない列車なので、土曜休日に乗ることになりますが、下り列車については混んでいることの方が多いです。東京駅を昼過ぎに発車し、夕方前に伊豆に着くダイヤが観光客にとってちょうどいいのかもしれません。
この列車は臨時列車ながらもほぼ通年運転されているので、定期列車扱いのカテゴリーとしました。
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