ジパング平泉号
◆種別:快速
◆区間:盛岡~平泉
(東北線・盛岡)
昨年4月の「いわてディスティネーションキャンペーン」に合わせて、世界文化遺産に指定された平泉への足としてジョイフルトレインの「ジパング」が登場しました。JR東日本盛岡車両センターに配置され、「いわてDC」終了後は岩手地区での臨時・団体列車として運転されています。
快速「ジパング平泉」号は盛岡~一ノ関間を週末を中心に2往復運転されています。
(東北線・一ノ関)
この車両は前後展望車を含む4両編成です。展望車は高崎車両センター所属で「リゾートやまどり」の改造対象から漏れた「やまなみ」の先頭車を再改造しています。鉄道趣味誌では「『やまなみ』の先頭車は廃車の予定」と記述されていたのを見たんですが、思いがけず転用されました。中間車の2両は青森車両センターの485系の中間車を改造しています。悪い言い方をすれば廃車予備軍の車両を寄せ集めて改造したとも言えます。
(展望車のデッキ部分)
先頭車は座席が窓側に向いている展望席です。それはさほど目新しくなかったんですが、デッキの内装は列車の中にいることを忘れさせてしまうぐらいすごい空間でした。上の写真の通りではあるんですが、黒の内壁に照明と照明の間の左右のディスプレイには岩手の観光に関連する映像が流れています。これまでこういう内装の列車はなかったと思います。列車に乗って最初に目に入る部分なので、インパクトは大きいです。
きっぷの発売箇所は平泉とはゆかりのある横須賀線・鎌倉駅です。わざわざ狙ったわけではありませんが、初詣のついでに購入しました。また、この列車専用のチケッターが用意されています。運転当初はなかったようで、後から追加されたようです。
(3号車内装)
指定は普通の座席が並んでいる3号車でした。モケットの色こそ変わっていますが、青函トンネルを走っていた485系の面影が残っています。私が利用したのは日曜日でした。展望車である1・4号車はほとんど埋まっていましたが、中間車の2・3号車は数人でした。列車によっては2・3号車は自由席として供用されることもあるようです。
さきほどは「廃車予備軍の車両を寄せ集めて改造した」などという悪口を書きましたが、車内よりも展望車のデッキは衝撃的なので、この車両に乗る機会があれば体感して欲しいと思います。でも、ディスプレイが故障していた時には少し情けない雰囲気になりますが…。
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