冠着駅常備券
(冠着駅駅舎)
冠着(かむりき)駅は長野県筑北村にある駅です。筑北村には篠ノ井線の駅がこのとおり3駅ありますが、坂北と冠着の間に聖高原が挟まっていて連続していません。
冠着 筑北村(旧:坂井村) 簡易委託/常備券・補充券
聖高原 麻績村 業務委託/マルス
坂北 筑北村(旧:坂北村) 簡易委託/POS
西条 筑北村(旧:本城村) 簡易委託/POS
当初は後の筑北村となる三村と麻績村の四村で合併協議を進めていましたが、途中で麻績村が離脱したため今のような形になったそうです。駅の格としては一部特急列車が停車し、マルス端末がある聖高原駅が一枚上と言えます。
冠着駅では村が簡易委託を受託していて、常備軟券や補充券を発売しています。かつては常備券天国と言っていいぐらいの長野支社管内でしたが、近年POS端末導入や無人化で常備券発売駅は大きく数を減らしています。同じ筑北村の坂北・西条の両駅でも何年か前まで常備券を発売していました。
(中央線経由)
(北陸新幹線経由)
冠着駅では長距離乗車券の東京都区内までの常備券を発売しています。 しかも、中央線経由と北陸新幹線経由の2ルートを発売しているのが特筆されます。
ちなみに下の券は昨年3月の北陸新幹線金沢開業前までは「…長野新幹線経由」となっていたそうです。もう少し早く集めておけばよかったですが、後悔先に立たず…。
(自由席特急券)
(新幹線自由席特急券)
乗車券が売られているので、合わせて自由席特急券も売られています。上の自由席特急券は有明駅にもありますが、下の新幹線自由席特急券は今やここだけの発売だと思われます。指定席は料補で発売されます。
近距離乗車券は「○○○円区間」という金額式ではなくこのように着駅式です。近距離の乗車券は姨捨・篠ノ井・長野・聖高原・松本までを売っていた記憶があります。それ以外は補充券になります。
冠着駅の常備券はこの3月末で発売終了し、4月からPOS端末へ移行するそうです。他に大糸線・有明、中央線・信濃境と小野も同じくPOS化が予定されています。4月以降JR東日本管内で常備券の発売を行うのは以下の駅になります。
- 釜石線・陸中川井
- 鹿島線・鹿島サッカースタジアム(臨時駅)
- 飯山線・信濃白鳥
- 飯山線・平滝
- 飯山線・横倉
これらの駅で発売しているのは当日限りのピンク色の券だけなので、青色の長距離券や自由席特急券の常備券は姿を消すことになりそうです。
(ぬこ)
冠着駅には白くて立派な駅猫がいます。駅や事務室の中をフリーダムに動きまわっています。和歌山の駅長と違ってそんなに愛想は良くないですが、マイペースに生きていていかにも猫らしい猫です。誰かの飼い猫かと思いきやそうではなく、16時に駅の営業が終わると事務室にあるケージに戻されるんだそうです。
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