新広駅臨時改札チケッター
(新広駅:wkipediaより)
呉線・新広駅は平成14年3月に開業した新しい駅です。周囲には大学や病院・市民センターなどもあって呉市東部の拠点となっています。
利用客は順調に増加し、開業の翌々年の平成16年度には呉市が当初想定していた1日2400人の乗車人員を超えました。平成26年度には1.5倍の3600人をも超えてさまざまな問題が顕在化しました。
ラッシュ時には1面1線の狭いホームに多くの人があふれ、さらに改札口には人が滞留して慢性的な混雑になっていました。また、簡易委託駅で早朝・深夜や土休日は無人であったため、券売機が混雑するということもあったようです。
そこで、呉市が工事費を負担して改札口の改良工事や自動改札機設置工事など新広駅の整備事業に着手し、今年3月に事業完成しました。また、JR西日本でもホームの拡幅やホーム上屋の増設工事を行いました。今年2月4日の新駅舎開業とともに、簡易委託駅から業務委託駅に営業形態が変更になりました。
今年1月に発券された簡易委託時代のきっぷです。B-POS端末で発券されています。地元の社会福祉法人が簡易委託を受託していました。発売箇所表記は「新広駅001」となっています。簡易委託は改札を行わないという建前の下、チケッターはなかったようです。
新駅舎開業後に発券されたきっぷです。業務委託化に合わせてMR52型のマルス端末が導入されました。発売箇所表記は「新広駅F1」となっています。最近、JR各社では窓口を閉鎖しマルス端末を撤去する流れが進んでいますが、今までなかった駅で新たに設置されるのは珍しいです。
それにしても「臨時改札」というチケッターは目に付きます。業務委託化によって改札業務を行うことになるため、チケッターが設置されるはずでしたが、2月8日時点でまだ調達できていなかったようで、過渡的な措置としてこのような「臨時改札」というチケッターが使用されました。ひょっとしたら臨発なんかでも使われるものなのかもしれません。
簡易委託時代は土休日や早朝深夜は無人だったので、キ○ルの温床になっていたようです。業務委託駅となって以降は無人時間帯や休憩はあるものの毎日改札要員の係員がいて、扉の付いた自動改札機が設置されたので、さすがにそういうことはやりにくくなったようです。
コメント