583系信州・青森号
◆種別:快速(団体専用)
◆区間:長野~青森(しなの鉄道・えちごトキめき鉄道経由)
昨年8月21日に長野~青森間の片道で「583系信州・青森号」という団体専用列車が運転されました。前日に秋田→長野間で運転された団体専用列車と対の運用で返却回送を兼ねた設定だったようです。経路はしなの鉄道北しなの線→えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン→信越線という日本海縦貫ルートで、信越線・長野~直江津間が三セク化されてから初の583系の乗り入れとなりました。
(同じく長野駅にて)
583系はJR東日本秋田車両センターに1編成が残るのみで、当然ながら定期運用はありません。団体運用も秋田地区からのTDL臨「わくわくドリーム」号などに限られ、乗りたいと思っても乗ることすら難しくなっています。真偽のほどは不明ですが、最近では廃車の噂もちらほら聞きます。
そんな状況ですので、機会があったらできるだけ乗っておこうと思い、このツアーに参加しました。ツアーの値段は長野~青森間の片道利用が9800円、青森~長野間の復路の新幹線が付くと23000円と比較的割安に設定されていました。
まず、きっぷの乗車券部分ですが、社線2枚とJRに分かれました。社線はバウチャー券様式の120mm券で、しなの鉄道とえちごトキめき鉄道それぞれありました。バウチャー券に「583系で行く信州・青森横断の旅」とツアー名が印字されているのがいい感じです。JR券は特段珍しい様式ではありません。
583系は寝台を組んで「ゴロンとシート」で発売されました。私の席は上段だったので「上席」となっています。開放式の寝台列車がなくなったので、この表記すら貴重です。ちなみに583系のB寝台は上段は窮屈で、中段はそれ以上に窮屈で、下段が圧倒的勝利です。
6両編成のうち偶数号車はフリースペースで座席(ボックスシート)になっていて、奇数号車が寝台の「ゴロンとシート」でした。偶数号車で仲間内で酒盛りを始め、そのまま寝てしまっていた人もいました。
私は軽く一杯飲んだ後はほとんど寝台にいました。寝台電車で寝転がることもなかなかできない時代になりました。上の写真は上段寝台ののぞき窓から見た上越妙高駅のホームです。583系っぽさが出ています。上越妙高駅には交換待ちでしばらく停車していました。長野駅を出てからは翌朝の秋田駅までドア開放はありませんでした。
私は「ゴロンとシート」乗車時では初めて空気枕と毛布を持参で乗車しました。これで思いのほかよく眠れました。長岡駅到着まで起きていましたが、次に目覚めた時は弘前駅に着く直前でした。
列車は定刻で青森駅に到着しました。青森ベイブリッジとともに収めてみました。私個人的には583系=青森の印象が強く、本来いるべきところにいる感じがします。車齢が車齢だけに廃車の噂は絶えませんが、この光景ができるだけ続くことを願っています。
TDRのわくわくドリーム号は、家族でGOGOドリーム号という列車名になり、E653での運転となりました。
寝台があるけど旧型、古くはないが座席車のみ、どっちが良いんでしょうか。
いずれにせよ家族でGOGOドリーム号は往復座席車という家族に厳しいツアー列車ですのであまり先は長くないように思います。
http://www.jreast.co.jp/akita/view/dantai/panf/tdr201703.pdf
投稿情報: むむむ | 2017年1 月27日 (金曜日) 09時47分
しなの鉄道とえちごトキめき鉄道の区間も
JR東日本の運転士と車掌が乗務したのでしょうか?
気になります。
投稿情報: しなの | 2017年1 月29日 (日曜日) 23時44分
>むむむさん
往復座席だとバスとそう変わらないので、しんどいですね。車内減光できれば少しはマシだと思いますが、果たしてどうなりますやら…。
>しなのさん
三セク区間は三セクの運転士が運転していました。妙高高原と直江津で交代していました。しなの鉄道の運転士はこの列車の運転のために長岡まで研修に行ったそうです。
車掌はJRの車掌が長野から乗務していましたが、三セクの車掌も乗っていたかまでは分かりません。
投稿情報: 今出川 | 2017年1 月31日 (火曜日) 23時06分