いさりび回数券
3月の北海道新幹線開業に伴い、江差線・五稜郭~木古内を第三セクターに分離され、道南いさりび鉄道(以下「いさりび鉄道」)が開業しました。これよってJRから「江差線」が完全に消えました。整備新幹線開業によって第三セクター化された路線のうち、路線全体が消滅したのは江差線が初めてでした。
JR北海道といさりび鉄道には五稜郭接続でいさりび鉄道各駅~函館間のみ普通連絡運輸の設定があります。発表された当初からさすがに狭すぎるんじゃないかなという印象はありますが、実際のところこの設定で不自由はないのか気になるところです。
いさりび鉄道はJR時代の約1.3倍に運賃が値上げされました。五稜郭駅を境にJRといさりび鉄道の両方の運賃を要するため、激変緩和としてJR北海道・函館駅発着との乗継割引が設定されています。七重浜~上磯間発着が130円、茂辺地~木古内間発着が60円となっています。
函館~いさりび鉄道各駅は「いさりび回数券」という企画回数券を発売しています。11枚で60円ないし130円の乗継割引が適用された後の片道10枚分の値段なので、企画回数券という扱いでありながらほぼ普通回数券と言っていいきっぷです。小児用もあります。
JRでは函館・五稜郭の両駅で発売します。木古内駅で発売する旨の記載はないので、発売しないようです。また、いさりび鉄道では自動券売機設置駅と函館駅に隣接する本社で発売しているようです。
券売機のない無人駅や簡易委託駅発着のものはJR駅かいさりび鉄道の本社で買うしかないのが難点です。いさりび鉄道は直営駅がないため、券面の払い戻しの注意書きに「…並びにいさりび鉄道本社にて取り扱います」という注意書きがあるのが独特で興味深いところです。
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