JALパック札幌フリーパス
一昨年2月以降、JR北海道では総販の乗車券や自由席特急券を発売できなく(しなく)なり、めっきり見かける機会が減りました。最近見かける総販券は入場券か簡易委託駅の前出し券ぐらいになりました。ところが、今年1月思わぬ形で出くわしました。
こちらのきっぷはJALパックのオプションとして購入できる「札幌フリーパス」です。見ての通り総販券の乗車票です。札幌駅西口のみどりの窓口で発券してもらったんですが、係員が目の前のマルス端末を操作せず、奥に引っ込んで発券したきっぷを持ってきました。おそらく札幌駅のマルス端末(MR52型)では発券できず、総販でしか発券できないものと思われます。
私はどうせマルス券だと思っていたので、まさかの総販券が出てきて少なからず驚いた次第です。
「札幌フリーパス」は以下のエリアのJR線普通列車が利用できるきっぷです。○契の乗車票で金額が入っていないことから分かるように、単体での発売はせず、JALパックのオプションとして発売されています。
【フリーエリア】
- 函館線…小樽~札幌~岩見沢
- 千歳線…白石~沼ノ端、南千歳~新千歳空港
- 室蘭線…苫小牧~岩見沢
- 札沼線…桑園~石狩当別
- 石勝線…南千歳~追分
フリーエリアは決して広くはないですが、新千歳空港から北海道入りし札幌近郊を観光するのであれば必要十分といった感です。ただし、特急列車を利用する場合は特急券のほかに乗車券も必要になります。
私はJALパックの「ダイナミックパッケージ」という航空券とホテルの手配がネットで完結できるツアーで申し込みました。航空券もホテルも基本チケットレスなんですが、「札幌フリーパス」部分についてはバウチャー券が郵送されました。ツアー申込時に受け取る駅を指定する必要があり、指定した駅でしか受け取れません。「札幌フリーパス」の受取可能駅は新千歳空港と札幌でした。
JALパックのセットになった「札幌フリーパス」は1~4日間用が選べました。この記事を書くにあたり、「札幌フリーパス」について軽く調べていたら意外な事実が分かりました。
JALパック |
ANAスカイ |
HIS(関西) | |
小児用 | なし | あり | あり |
1日間 | 2,700 | 3,000 | 3,000 |
2日間 | 3,200 | 3,700 | 3,600 |
3日間 | 3,800 | 4,300 | 4,200 |
4日間 | 4,400 | 5,000 | 4,800 |
5日間 | 設定なし | 設定なし | 5,400 |
同じ「札幌フリーパス」でもパックツアーを発売する会社によって価格や商品設定が異なっていたのです。大人だけだったらJALパックで、子供を伴う場合はHISが一番安くなります。また、HISだけ5日間用の設定があったりします。こういうオプション券はどこの会社でも同じだと思っていたので、意外な発見でした。
北海道内のこういった旅行商品とセットで発売するフリーパスは、札幌近郊以外にも道南・道央・道東・北海道全線と設定されており、必要に応じて利用日数も調整でき、なかなか自由度が高いです。機会があれば今度は違ったフリーパスも使ってみたいものです。
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