ダイナミックレールパック
JR東日本は昨年11月27日から季節や需要動向によって列車やホテルの価格が変動する「JR東日本ダイナミックレールパック」という旅行パック商品を「えきねっと」で発売しました。航空業界では飛行機やホテルを自由に組み合わせ、ネットで購入するパックツアーはとっくの昔に始めていましたが、JRグループでは初の事例です。
需給によって価格が変動することを売りにしていますので、閑散期は安く旅行できることも期待できます。また、決済後のクーポン類は駅の「指定席券売機」でも受け取れるようになったのもメリットです。ちなみにわが家は共働きで平日日中は不在で休日もよく出かけるので、クーポンを宅配で送られると受け取りに苦労することが多く、指定席券売機で受け取れるのはかなり助かります。
さっそく、私は上野~仙台の往復新幹線と仙台市内のホテル1泊のパックを利用してみました。開始当初は2名以上からの申し込みに限られたので、嫁を拉致りました。
申込の流れはだいたい以下のような感じでした。
日付・行先・人数を選択
↓
宿泊先・プラン(部屋や食事)・部屋数を選択
↓
列車を選択
↓
受け取り方法を指定しクレジットカードで決済
↓
列車の座席を指定
私が申し込んだときは「はやぶさ」や「こまち」など速達タイプの新幹線は選べず、「やまびこ」しか選択できませんでした。が、さきほど改めて見た際にできるようになっていたので、乗車日や時間帯によって調整しているようです。決してなんでも「自由に」選べるわけではないのは留意しておきたいところです。
価格は休前日で1人17800円だったので、店頭で発売する通常の「びゅう商品」と比べて安くも高くもありませんでした。ただ、すべて自分で手続きを完結できたので、手間はかなり省けたとは感じました。これは発売する側も同様なんだと思います。
こちらが乗車票の現物です。発売箇所の部分が上段に購入箇所、下段に発行箇所が2段に印字されています。下段を見ての通り、熱海駅の指定席券売機で発券しました。上段の日付はネットで予約・決済した日で、下段の日付は指定席券売機で受け取った日です。
きっぷ趣味的には○契の乗車票は感熱化された旅行業端末からしか発券できないところが、受取端末を考慮するとこのように熱転写印字の○契乗車票を入手することができるのが熱いところです。
なお、ホテルの利用券はなくチケットレスでした。予約の情報だけがホテルに飛ぶようです。ただ、何となく不安だったので予約の内容を予めプリントアウトしておきました。案の定、チェックイン時に「なにか予約を証明できるものはありますか?」と聞かれたので、準備しておいて正解でした。
サイトの使い勝手やビジネス利用も想定している割に2人縛りがあったりと、商品の設計に工夫の余地がありますが、まだ始まったばかりですので、これからどう進化(深化?)させていくのか見守りたいところです。くれぐれも「Kaeruくん」のように放置プレイにはならないように…。
2人縛りは近いうちに撤廃されるみたいですよ。
ただ、これでびゅうプラザの閉店が進みそうですね。
投稿情報: ttt | 2016年2 月17日 (水曜日) 17時26分
リリース当初に「当面」と発表がありましたね>2人縛り
ここ数年、びゅうプラザと駅の窓口を統合する施策を進めていいたと思いますが、そもそもあれは何だったのかという感じがします。
投稿情報: 今出川 | 2016年2 月21日 (日曜日) 23時05分