大糸線100周年
◆種別:快速
◆区間:松本~信濃松川
大糸線は大正4年9月29日に信濃鉄道(現在のしなの鉄道とは別会社)として松本~池田松川(現:信濃松川)間が開業しました。その年の11月には信濃大町まで延伸し、さらに11年後の大正15年には早くも電化されました。地方私鉄では異例の早さです。その後昭和12年に国有化されて現在に至っています。
昨年は松本~信濃松川間が開業してちょうど100周年でした。それに合わせて様々なイベントが開催されました。そのうちの一つが松本~信濃松川間での快速「大糸線100周年号」という記念列車の運転でした。車両はJR東日本松本車両センターのE351系の付属編成が使用されました。
E351系はかつて信濃大町始発の「スーパーあずさ6号」として乗り入れがありました。信濃大町~松本間は基本編成の8両編成で運転し、松本駅で待たせていた付属編成4両を前寄りに連結して新宿に向かっていました。しかし、平成22年3月のダイヤ改正で松本発に短縮され、大糸線での運転はなくなっています。
今回のこの列車はE351系5年ぶりの大糸線乗り入れとなりました。E351系は12両編成での運転が基本なので、編成をバラして付属編成単独の運転は非常に珍しいです。これは乗りに行きたいと思い出かけてきました。
まず、指定ですが「えきねっと」であっさり窓側が取れました。これが客車や国鉄型だったら全然違ったんでしょうが、E351系は近辺を日常的に走っている現役バリバリの車両なのであからさまな違いが出たのかもしれません。あと、土日両方運転されたこともあると思います。
(非貫通側)
当日、私は特急「スーパーあずさ5号」で松本入りしましたので、くしくもE351系どうしの乗り継ぎとなりました。
「大糸線100周年号」の新宿方の非貫通側の先頭車のLEDは使用されず、ステッカーが貼られていました。記念列車である以上LEDで表示してほしい感もありましたが、これはこれで面白いかなと感じました。こうして正面から撮ると車体断面が卵型というのがよく分かります。
(貫通側)
逆の南小谷方の貫通側です。「スーパーあずさ」はE351系12両固定なので、松本駅での出入庫以外ではこちらが顔を出すことはなく、見たことない方も多いんじゃないかと思います。こちらにはステッカーは貼られていませんでした。
乗車時間はたった46分だったのであっという間でした。私はE351系が大糸線を付属編成のみで走るのは珍しいと思って飛びついたんですが、乗車率は半分強でしたし、沿線の撮り鉄もあまりいませんでした。撮り鉄はステッカーが貼られた非貫通側が先頭となる復路の方に集まったのかもしれませんが。
(イベントの様子)
到着した信濃松川駅の駅前では松川村による開業100周年イベントが開催されていました。天気はイマイチでしたが、この列車の乗客や地元の人が集まって賑わっていました。
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