廃止列車の特急回数券
常磐線で運転されていた特急「フレッシュひたち」は今年3月14日のダイヤ改正で特急「ひたち」・「ときわ」に再編される形で廃止となり、18年の歴史に幕を下ろしました。
その「フレッシュひたち」専用の特急券部分の4枚綴りの回数券として「フレッシュひたち料金回数券」が発売されていましたが、対象となる列車が廃止されたので、これも運転最終日の3月13日を以って発売終了となりました。
(廃止直前版)
これは廃止1週間前に発売された「フレッシュひたち料金回数券」(自由席用)です。券面の中ほどに太字の注意書きが入っています。その部分を抜粋します。
3月13日まで利用可能。
3月14日以降、残余券片は有効期間内に限り払戻しします。
ダイヤ改正の3月14日からはこの回数券で利用できる対象の列車が廃止されてしまうため、3月14日以降に使い残した券片を有効期間内に駅へ持ち込めば払い戻しを行うという内容です。
(通常版)
4年前の同じ区間の同じきっぷです。当然ながら上記のような注意書きはありません。上の券は通常の注意書きの文言を工夫して縮めて、列車廃止後の取扱いを追記しています。
かく言う私は余した券をダイヤ改正後に職場近くの駅で払い戻しを行いました。払戻額は定価で、手数料はかかりませんでした。上野~勝田間の「フレッシュひたち料金回数券」(自由席用)は4枚綴りで2880円で、4枚綴りのうち3枚を余したので、2880円から1回分720円を差し引いた2160円が返ってきました。使用開始後の回数券の一部券片を無手数料で払い戻すという超イレギュラーな処理だったため、窓口の係員はPOS端末への入力にかなり手こずっていて、結局20分ぐらいかかりました。
似たようなものとして、かつて「八戸・青森自由席料金回数券」という八戸~青森間の特急列車で利用できる回数券がありました。こちらも平成22年12月のダイヤ改正でこの区間が青い森鉄道に転換され特急列車が全廃されたので、ダイヤ改正前日で利用終了になっています。特急回数券の利用対象列車が廃止されたという点では今回と同件だと思いますが、今回のような残余券片の払い戻しの案内はなかったような記憶があります。
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