古間駅
(古間駅全景)
古間(ふるま)駅は長野・新潟県境に近い長野県信濃町にある駅です。写真を見ての通りこの辺りは豪雪地帯でもあります。今年3月の北陸新幹線開業に伴ってJR信越線からしなの鉄道・北しなの線に移管されました。JR時代はPOS端末のない簡易委託駅で、常備軟券や補充券の発売を行っていました。
このきっぷは古間駅で発売されていた一般的な近距離の金額式乗車券です。これはJR東日本の簡易委託駅で発売されている標準的なものだと思います。
こちらは古間駅で発売された東京都区内までの長距離乗車券です。一つ先の黒姫駅からでも運賃同額なので、利便性を考慮してか古間発ではなく黒姫発になっている珍しい乗車券です。最近のJRの駅では珍しく鋏が現役で活躍していました。
こちらの2枚はクーポンサイズの往復乗車券です。かつてはJR東日本の仙台地区でも見られましたが、今では長野地区にわずかに残るのみです。上の券は大人・小児の併用券です。下の券は小児専用券で券面上部の小児断線がありません。また、長野駅までの運賃が同額なので上の長距離乗車券と同様に、古間発ではなく黒姫発となっています。
補充券はあまり買いませんでしたが、発駅常備の片道乗車券を購入していました。妙高高原までであれば240円の金額式の乗車券がありましたが、補充券をお願いしたところ発売してもらえました。ここの窓口のおばちゃんはヲタ慣れしていて、いろいろと快く売ってもらえた記憶があります。
(古間駅を発車する妙高号)
古間駅はしなの鉄道への移管に先立って、JR最終日の前日の3月12日をもって営業終了し、無人化されました。一日平均の乗車人員が100人ちょっとだったので、しなの鉄道として窓口を維持できないという判断だったんでしょう。むしろ、それまで簡易委託が続いていたことが運が良かっただけなのかもしれません。
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