線路付替に伴う運賃変更
群馬県の八ッ場ダムの建設に伴い、吾妻線はダムの水没予定地を通過するため、昨年10月1日より岩島~長野原草津口間の線路を付け替えられました。それに伴って営業キロも以下のように変更となっています。
渋川 岩島 川原湯温泉 長野原草津口 大前
付替前 30.5Km 5.9Km 5.9Km 13.3Km 計55.6Km
付替後 30.5Km 6.5Km 5.0Km 13.3Km 計55.3Km
付替前の岩島~長野原草津口間は11.8Kmでしたが、付替後は300m短縮し11.5Kmとなっています。その分、吾妻線の営業キロも300m短くなって55.3Kmとなりました。
ここで川原湯温泉~岩島間の運賃に注目してみます。吾妻線は地方交通線なので付替前は4~6Kmの価格帯で190円でしたが、付替後は7~10Kmの価格帯となるため210円に値上がりしています。同じ区間でも線路付替によって運賃が変更になった一例です。
このきっぷは付替後の10月1日から有効の乗車券ですが、新運賃適用前の9月30日に購入しているため旧運賃の190円が適用されています。同様に新運賃適用前に購入した乗車券を有効期間内かつ新運賃適用後に変更した場合も旧運賃が適用になりました。
こちらのきっぷは移転開業初日の川原湯温泉駅で購入した同区間のものです。こちらは普通に20円高い新運賃適用になっています。
なお、同じタイミングで吾妻線全線が東京近郊区間に組み込まれ、適用前後で運賃とともに東京近郊区間内完結で101Km以上の乗車券については効力も変わりました。
私は9月中に購入していた東京山手線内~長野原草津口の乗車券を10月に入ってから区間はそのままで、職場近くの都内ターミナル駅で乗車日の変更を申し出たところ、若い係員は何の疑いもなく当日限り有効・途中下車不可の乗車券を出してきました。
おかしいことを指摘しましたが、係員は10月から吾妻線が東京近郊区間に入ったことすら知らなかったようで、10分近く自分一人で悩んだ挙句に上越新幹線経由の乗車券を出してきて「これで大丈夫ですから乗ってください」と言う始末でした。下手したら誤発売をして客に迷惑かけることにもなりかねないので、わからなかったら別の係員に確認してほしかったんですが…。おそらく正解は昨年4月に購入したような乗車券か補充券が出てくるかと思いましたが、こんなザマだったのでこの件についての正解は結局確認できずじまいです。
吾妻線関連は10/1以降に旧制度での発売ができないため、補充券での発売が正当ということになります。実際に補充券で発売されています。
消費税増税の時はマルスが対応していましたが、今回は1路線だけのために対応させることはしなかったようですね。
消費税の時はマルスが旧制度に対応していたため、なおのことマルスが出す=正当、マルスが出せない=間違いのような誤解を招きそうです。
投稿情報: あかさたな | 2015年1 月30日 (金曜日) 18時59分
緑色の会社の若い係員だと、機械が絶対に正だと思い込む傾向が強い印象があります。
3月の仙石線関連でもキロ数変更がありますから、同様のことが起こりそうですね。
投稿情報: 今出川 | 2015年2 月 5日 (木曜日) 22時15分