新幹線回数券統合
東海道・山陽新幹線ののぞみ停車駅相互の回数券は主に6枚綴りの「新幹線回数券」が発売されています。例外が東京~新大阪間で20枚綴りの「新幹線回数券20」と6枚綴りの「のぞみ指定席回数券」の2種類がありました。
「のぞみ指定席回数券」というのは、「のぞみ」が特別な速達列車で加算料金が今の料金水準になる平成15年10月の白紙ダイヤ改正以前からあり、「ひかり」と「こだま」でしか使えない回数券と区別するために「のぞみ~」と付いていた記憶があります。
20枚綴りの「新幹線回数券20」というのは同様に20枚綴りで割引率が高かった「新幹線ビジネスきっぷ」の後継商品で、主に法人向けに発売されていたものです。割引率が高い分だけ金券ショップの店頭でもよく見かけましたが…。
(新幹線回数券20)
(のぞみ指定席回数券)
自分が使ったものではありませんが、幸いにして手持ちがありました。上の券は指定券の交付を受けずに利用したようです。
JR東海では10月から綴り枚数によって2種類に分かれていたこれらの回数券を統合し、新たに6枚綴りの「新幹線回数券」としました。
新幹線回数券20…13620円
のぞみ指定席回数券…14140円
新幹線回数券…13690円
価格はこんな感じになっています。「新幹線回数券20」のユーザーからするとチョイ値上げで、「のぞみ指定席回数券」のユーザーからすると大きな値下げです。あまり割り引きたくはないけど、高いほうの価格に寄せると反発を食らいそうなので、発売側の苦労の跡が見て取れます。
JR東海の広告記事によると「エクスプレス予約」の会員は200万人を突破したそうです。「エクスプレス予約」のICサービスである「EX―IC」での同区間の運賃・特急料金は13370円で、回数券をより安く、ネット上で予約もできてしまうので便利です。新幹線駅周辺からの利用まで考慮すると回数券の方が便利な面もありますが、回数券を使用するユーザーは大きく減ってそうな感じがします。
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