按針祭

伊東按針祭花火大会号

◆種別：快速

◆区間：品川～伊東

　「按針祭」とは毎年８月８～１０日に静岡県伊東市で行われている祭りです。最終日の１０日の夜にはオレンジビーチで海上花火大会が行われます。「按針」とは江戸時代初期に徳川家康の外交顧問として活躍した三浦按針のことで、伊東で日本初の洋式帆船を建造したのが縁なんだそうです。

　按針祭の花火大会は夏の伊東最大の花火大会で、２５万人もの人が集まる一大イベントです。一般客は海上で打ち上げられる花火を海岸から見ますが、富裕層向けには伊東沖に豪華客船「飛鳥Ⅱ」を停泊させ、海上から花火を見るという旅行プランもあったようです。

 （東海道線・大船）

　鉄ヲタ的な趣味としては按針祭花火大会の観覧用に品川～伊東間で臨時快速「伊東按針祭花火大会」号が運転されました。品川～小田原間の停車駅は快速「アクティー」と同じで、特急が停車しない戸塚や藤沢といった駅にも停車していました。また、小田原～伊東間は運転停車が何回かあったものの、時刻表上はノンストップでした。

　車両は見ての通りＪＲ東日本大宮車両センターの１８５系でした。特急「踊り子」でも使用される普通車８両・グリーン車２両という臨時列車にしては堂々たる編成でした。また、緑ストライプのＡ８編成が充当されたため、沿線の撮り鉄が特に多かった印象があります。

 （往路）

 （復路）

　私は花火を見るために往復利用しました。全車指定席だった上に花火大会絡みの列車はすぐに売り切れることが多いので発売初日に購入しました。当初は座席が選び放題だったものの、当日は満席と案内されていました。

　今年の按針祭花火大会は去年と同じ８月１０日に開催され、今年もこの列車が運転されます。復路のこの列車の１０分前に出た定期列車は混み合っていたので、小田原以遠に帰る場合は指定料金払ってこの列車を利用するのが良いと思います。