スーパーこまち号
◆種別:新幹線
◆区間:東京~秋田(平成26年3月14日廃止)
昨年3月のダイヤ改正で秋田新幹線用にE6系を投入し、東北新幹線(東京・仙台~盛岡間)を「はやぶさ」と併結する列車については「スーパーこまち」として運転されました。当初は「E6系=スーパーこまち」でしたが、その後E6系の「こまち」も登場し、なんだかわけがわからない状態が続きました。今年3月のダイヤ改正でE3系の置き換えが完了し、晴れて「E6系=こまち」となり「スーパーこまち」の愛称はなくなりました。
「スーパーこまち」という愛称はE3系とE6系が混在する時期の過渡期的な愛称で、E6系に統一された際には「こまち」に戻すと当初からアナウンスされていました。なので、なくなることに驚きはなかったんですが、わずか1年で置き換えが完了してしまうとは思いませんでした。JR東日本は一旦車両の置き換えを始めると、一気呵成に短期間で終える傾向があります。とはいえ、26本のE3系をわずか1年で秋田から駆逐したのは驚きでした。
と言うわけで(?)、運よく「えきねっと」の「トクだ値30」で予約が取れたので、「スーパーこまち」の最終日の下り最終の19号に乗車してきました。
東京駅で発車を待つ「スーパーこまち19号」です。ネタ的にあまりに地味だったのと1時間後に上野駅で大ネタが待機していたせいもあり、ヲタは10人もいませんでした。車内も出張や単身赴任帰りのビジネスマンが多く、ヲタはほとんどいなかったように見えました。仙台までは満席でしたが、仙台より先は普通に空いてました。
(E3系とE6系の乗車位置案内)
秋田駅の乗車位置案内です。赤いものがE6系で、青いものがE3系のものです。翌朝見たときには青い看板はなくなっていました。秋田からE3系が姿を消したんだなと改めて実感しました。
なお、秋田駅の乗車記念印はE6系がデザインされていました。「スーパーこまち」の特急券にE6系の乗車記念印が付いていい記念になりました。
秋田新幹線がE6系に統一されたことに伴って、東北新幹線内の最高速度は時速320Kmに上がり、東京~秋田間を最速3時間30分台で結ぶ列車も登場しました。秋田新幹線の運転開始当初は最速列車でも4時間やっと切るぐらいだったので、約20分短縮しています。
ちなみに、秋田新幹線の特急料金は以下のタイミングで少しずつ値上がりしています。
- 平成9年3月…運転開始
- 平成9年4月…消費税増税(3%→5%)による値上げ
- 平成14年12月…自由席廃止・全車指定席化による実質値上げ
- 平成26年3月…全列車320Km運転開始による大宮~盛岡間加算料金追加
- 平成26年4月…消費税増税(5%→8%)による値上げ
消費税増税に伴う値上げは仕方ないとして、平成14年は東北新幹線内での併結相手が「やまびこ」から「はやて」となり275Km運転に統一されスピードアップしています。平成26年は今まで述べたとおりE6系統一に伴うスピードアップです。スピードアップの対価は目立たないところでちゃんと支払っているのです。
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