摂津本山駅通行証
東海道(神戸)線・摂津本山駅は神戸市東灘区にある駅です。徒歩圏内に阪急電車の特急停車駅(岡本)もあって、なかなか活気のあるとことでした。近くには大学もあり利用客は漸増傾向のようです。
摂津本山駅には長らくエレベーターやエスカレーターなどがなく、地元がバリアフリー化を求める署名を集めて要望を出しました。それを受けてJR西日本と神戸市は北口と南口の既存駅舎を解体して橋上化した上でエレベーターやエスカレーターと南北に結ぶ連絡通路を設置することとし、平成22年秋より工事を開始しました。そして、2年の工事を経て昨年11月24日に完成しました。
(摂津本山駅北口)
私は橋上化が完成した前日の昨年11月23日に関西にいたので、ちょっと寄り道して摂津本山駅へ行ってみました。上の写真は北口のもので、1階がその日限りで営業を終える仮設駅舎で2階が開業を待つ橋上駅舎です。
摂津本山駅の上り線のホームです(画像をクリックすると拡大します)。左のエスカレーターが橋上駅舎へ繋がるもので、下へ降りる階段が旧駅舎へ繋がる既存のものです。エスカレーターと既存のホームは繋がっていません。切り替えに際しては階段に蓋をすることによって、エスカレーターとホームをつなぐとともに階段の供用停止したんだと思います。
ついでに摂津本山駅のみどりの窓口で電話予約サービスで予約していたきっぷを受け取ってきました。まだ熱転写タイプのMR12W型が残っていましたが、橋上化された翌日からは感熱タイプのMR52型に置き換えられたそうです。よって、このきっぷはMR12W型最終日のものでもありました。
また、特筆すべき点として摂津本山駅では「通行証」という紙切れが発行されていました。平成24年1月に工事の進展に伴って駅を挟んで南北を結んでいた歩道橋が閉鎖されました。そのため、南北の移動が極力不便にならないよう、駅構内を通過できるようにするため通行証を発行していました。
これがその通行証の現物です。きっぷと同じ地紋とともに、発行日や発行時刻の印字もあります。まるで入場券のようでもあります。ただ、あくまで構内通路の通行証ですので、ホームや車内には立ち入れない旨の注意書きもあります。
(券売機の画面)
通行証は券売機のボタンを押すことで発券されました。南口改札は無人だったのでこういう形にならざるをえないようでした。北口改札は有人でしたが、券売機で通行証を発券するのは南口と同じでした。
橋上駅舎の開業によってバリアフリー工事も完成し南北の通り抜けもできるようになって便利になったわけですが、通行証で通り抜けることに慣れてしまった人の中には「明日からめんどくさくなるなぁ…」なんて言っていた人もいました。
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