震災前後
(震災後:平成24年11月)
平成24年11月に購入した「小さな旅ホリデー・パス」です。このきっぷは八戸線を除く岩手県内のJR線がほぼフリーになるきっぷでした。ちょうど3年前の平成23年3月の東日本大震災によりフリー区間の一部が不通だったため、券面に以下のような注意書きがあります。
宮古~釜石、盛~気仙沼間は震災の影響により運休中。
このきっぷで振替バスは利用できません
このうち盛~気仙沼間は昨年3月より気仙沼線と同様にBRTで仮復旧しており、このきっぷでBRTの利用ができるようになっています。
宮古~釜石間はJR東日本が自社で復旧させた上で三陸鉄道に移管し、10年間赤字補てんする案を提示しましたが、運営形態や赤字補てん期間を巡って合意できず、鉄道での復旧のめどが立たない状態です。また、直通する急行バスは一昨年6月末で運行終了しており、「道の駅やまだ」での乗継になっています。両市の往来は非常に不便な状態が続いています。
私個人的には地元が鉄道での復旧を要求するならば、JR東日本の提案は現実的な落とし所だと思います。この案をもとに条件を詰めて、早々に復旧に向けて動き出さないと未来永劫復旧しない感じがします。
(震災前:平成19年6月)
再掲になりますが、このきっぷは震災前の同じきっぷです。価格は200円上がったのと花輪線のフリーエリアが東大館までである以外は同じです。注意書きがないため「いわてフリーエリア」の文字が大きいです。岩泉線が今月末で廃線となってしまうのでこの頃のフリーエリアに戻すのは不可能ですが、できるだけそれに近い状態での復旧を願っています。
ちなみに今年4月以降の「いわてホリデーパス」は廃線となる岩泉線代替バス(東日本交通バス)がフリーエリアに入っています。これはちょっと意外でした。JR東日本は一昨年3月の岩泉線廃止表明の際に「当社の責任において、バスにより地域の交通を確保していきたい」としていました。代替バスをフリーエリアに組み込んだのも地域輸送への責任を果たそうという意思の一端かと思います。
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