三国ケ丘
阪和線・三国ケ丘駅は大阪府堺市にある駅です。「三国ケ丘」という地名はこの地が摂津・河内・和泉の三か国を分かつ丘というところから由来しているんだそうです。
駅は長らく南海電鉄と共用しています。昨年9月6日までは北口と西口という改札があり、JRの改札は北口しかありませんでした。西口とJRホームとの行き来は南海の構内を抜けて北口にある両社の連絡改札を通る必要がありました。また、JRの券売機は北口にしかなく、西口では南海の券売機でJRのきっぷを発売していました。
これが西口で発売していたJRの乗車券です。地紋は関西では広く普及しているスルっとちゃん柄です。連絡券に見えますが、発駅も接続駅も三国ヶ丘になっていてJR単独券であることが分かるかと思います。同じようなものが和歌山市駅でも見られます。
三国ヶ丘駅は南海が主体となって堺市とJR西日本の協力のもとに駅改良事業が続けられており、翌9月7日からは以下のように大きく変わりました。
- 南海の改札を新たに橋上化した2階に移設し、西口改札を廃止。
- 北口を東口に改称。
- 北口にあったJR-南海の連絡改札を廃止し、改札を分離。
- 南海の北口改札をJRの改札に転用。
- 北口と西口を結ぶ地下通路を閉鎖。
(三国ヶ丘駅東口)
私が昨年11月に当地を訪れた際には新たに橋上化された南海の駅舎に商業施設が建設中でした。よくありがちなエキナカができるんだと思います。
(東口のJR改札)
北口改め東口のJR改札はもともと南海の改札口を転用したものです。窓口の辺りは南海時代の面影が残っています。もっとも、改札口にJRの係員はいますが、窓口の営業はなくずっと閉め切られたままです。改札業務と券売機のお守りが仕事のようです。
写真を見てわかるとおり通常の近距離券売機に加えて「みどりの券売機」が新たに設置され、これまでできなかった特急券類や長距離乗車券の購入やネット予約の引き換えができるようになりました。
ただ、私はちょっと腑に落ちないものがありました。三国ケ丘駅は快速停車駅で利用客は結構多いように見受けられました。JRの係員がいて、すぐ利用できる構造物として窓口があるのに、なぜみどりの窓口を設置しないのか…と。もし、南海ときっぷ販売に関する何かしらの取り決めがあって、駅舎がこういう形態になった現在も有効であるならば仕方がないのかもしれません。こういうところには「みどりの券売機プラス」を導入するとサービス改善になっていいのではないかと思いました。
三国ヶ丘駅の駅改良事業が完成し商業施設が開業するのは「平成26年春」となっていたので、そろそろその時期だと思われます。ヲタ的にはその際にJR駅の営業形態に変化があるのか注目しています。
こんばんは、初めて投稿いたします。名は虎の子南海と申します。
お解りのようにこの、三国ヶ丘駅ですが、百聞は一軒にしからずというように、関東のJR南武線と京王電鉄とが交差している分倍河原駅とまったくといっていいほど構造が同じ?造りになっております。またこの(三国丘)駅は京王と同じく南海の社員が委託業務で管理されており、きっぷの方は以前は、硬券、補片、補往が設備されていて、それ以降は補片、補往、大型軟券となりまた。入場券も南海¥150、JR¥120です。また、JRへ入場する時は南海様式の軟券(丸いゴム印を押す)が出されます。そちら(分倍河原)駅の入場券はまったく個別で発売しているのでしょうか?
投稿情報: 虎の子南海 | 2014年4 月 7日 (月曜日) 00時02分
分倍河原は京王管理にはなっていますが、改札口は完全に分離されているのでJR・京王それぞれの券売機でそれぞれの金額で発売していた記憶があります。
あと、三国ケ丘は南海管理時代の頃も連絡改札にはJRの係員がいましたが、分倍河原にはいないのは大きな違いでしょうか。
投稿情報: 今出川 | 2014年4 月 8日 (火曜日) 08時05分