リゾートやまどり号
◆種別:快速
◆区間:高崎~万座・鹿沢口
「リゾートやまどり」は「群馬ディスティネーションキャンペーン」に合わせて平成23年夏より運転開始されたリゾート列車です。配置はJR東日本高崎車両センターで、主に群馬県内の観光地を走っています。「やまどり」は群馬県の県鳥だそうです。
それまでJR東日本高崎支社では「やまなみ」と「せせらぎ」という2種類のお座敷電車(いずれもグリーン車4両編成)を保有していました。そのうち「やまなみ」の中間車2両と「せせらぎ」4両を座席車に改造してモノクラス化したものが「リゾートやまどり」となります。残された「やまなみ」の先頭車2両は「ジパング」の先頭車に転用されています。
お座敷だと団体利用がほとんどになります。最近は団体利用が低迷しているので、臨時列車にも使いやすい座席車にして車両の稼働率を上げる目的があったのではないかと推測します。
(吾妻線・長野原草津口)
こげ茶とくすんだウグイス色のツートンカラーを最初に外観を見た印象は「宇治金時」でした。先頭車の形状は「せせらぎ」当時と大きく変わっていませんが、頭に2灯のヘッドライトが付いたのが目立ちます。運転台の電光ディスプレイには列車名と行き先が交互に表示されます。これは改造当初からではなくて後で追加されています。
(リゾートやまどり車内)
車内はすべて普通車の座席車で2-1列配置になっています。座席は少なめで前後のシートピッチが広々としてフットレストもあって、普通車とは思えないぐらい豪華です。JR東日本のほとんどの在来線特急はグリーン車でも2-2列ですが、この列車は普通車で2-1列なので逆転してしまっています。普通車ではなくグリーン料金を取ってもいいぐらいの快適さです。
車両名がそのまま列車名となった快速「リゾートやまどり」は週末を中心に高崎~万座・鹿沢口間で1往復運転されています。上野や新宿から特急列車として走らせる(臨時列車でそういう設定はあります)と便利だと思いますが、現状では高崎駅での新幹線接続客を拾う運用がメインになっています。
現在のダイヤでは下りは高崎駅を12時過ぎに発車しています。これをもう少し早めて2往復運転にすれば到着先での観光の選択肢が増えて良いと思います。いい車両なので使わないともったいないです。
土曜日の下りと日曜日の上りは若干混み合いますが、それ以外の日は指定券確保に苦労することはないと思います。きっぷを見てのとおり快速列車ながら「えきねっと」にも対応しています。C席は1列席ですが、C席側の吾妻線沿線の景色はあまり面白くないので、景色を楽しみたい場合はA席がいいと思います。
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