水戸岡鋭治の幸福な臨時列車号
◆種別:快速
◆区間:博多~門司港
昨年12月から今年1月にかけてJR九州の列車のデザインを手がける水戸岡鋭治氏の「幸福な鉄道展」という作品展がJR博多シティのJR九州ホールで開催されました。その開催を記念して、期間中の週末に快速「水戸岡鋭治の幸福な臨時列車」という何ともストレートな名前の列車が運転されました。人名が列車名となった例としては特急「かいおう」が挙げられますが、あれは力士のしこ名で今回の場合のような姓名が列車名になったのは私の記憶にはありません。
こんな記事を書いているので、実際に乗ってきました。もともと3両編成で全車指定席の上に、パックツアーが抜いていたので指定は取りにくく、10時に速攻売り切れた日もありました。かく言う私も第二希望の日でした。指定券の列車名は多少略して「水戸岡鋭治幸福列車」となっています。
運転区間は博多~門司港間で、そのうち陣原~門司港間は並行する貨物線経由で運転されました。普段は旅客列車が走らない区間のため注目されました。ただ、貨物線と言ってもほとんどの区間を鹿児島線と並行しています。なので、実際に乗ってみて車窓の景色はほとんど変わりないということに気付きました。
車両は「SL人吉」で使用しているJR九州熊本車両センターの50系客車で、水戸岡氏がデザインを手掛けた車両になります。こちらも博多に顔を出すのは珍しいことでした。ちょうどその頃「SL人吉」の牽引機が検査で使えなかったので、その遊休利用といった側面もあったと思います。
(日本語)
(英語)
博多駅の列車案内です。漢字は何となくわかりますが、英語の表示が意訳していて洒落ています。
機関車は客車と同じ熊本車両センターのDE10-1638で、この列車の運転に先立ってこの黒一色の塗装に塗り替えられました。こうしてみた感じでは編成としての統一感は取れています。また、専用のヘッドマークも取り付けられていました。
車内は指定券の売れ行き通りきれいに埋まっていました。列車名が珍しいというか面白いだけに指定券コレクターに荒らされはしないかと危惧しましたが、それは杞憂に終わりました。
この列車では「SL人吉」と同じように女性の客室乗務員が乗車し、車内販売等同様のサービスがありました。私が乗車した日の客室乗務員には固定ファンというか半分ストーカーのような人がいて、ずっと纏わりついていて傍から見ていても気持ち悪かったです(真冬なのに黄色のTシャツを着ていた不精髭のオッサン!あなたです)。九州以外ではあまり考えられないことですが…。
私の向かいのボックス席には[JAPAN RAILPASS]を持ったアジア系の青年が座っていました。誤乗ではなくちゃんと指定券を確保して乗っていました。彼はカメラ片手に車内の写真を撮りまくり、車内販売で購入したコーヒーの水戸岡デザインの紙コップを大事そうにしまって持って帰っていました。外国人にも水戸岡デザインは興味深いもののようでした。
写真は鹿児島線・福間駅で撮影したものです。
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